アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
新年のご挨拶
2020年01月10日
十和田八幡平国立公園
新しき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重け吉事
(あたらしき としのはじめの はつはるの きょうふるゆきの いやしけよごと)
大友 家持
【湖が凍り始めました】
令和も二年めとなりました。令和という元号が万葉集を引用していると言うことですが、
万葉集の最後に、新春に相応しい和歌がありました。
降り積もる雪のように、たくさんの良いことが皆様の周りで重なってくれ、との願いを込めた歌です。
そんな願いを込めながら初詣で引いたお神籤がなんと「大々吉」
後日調べたら、日本の神社で11箇所しか無いそうです。(残念ながら十和田神社ではありません)
本年も皆様にとって幸多き一年である事を祈ります。
【間もなく始まる冬物語】
冬の楽しみ方は様々ですが、この時期ならではのアニマルトラッキング(野生動物の足跡)の紹介です。
赤:キツネ 青:ウサギ
【右手の奥木の手前を歩いていたウサギが、キツネと鉢合わせ追いかけられ左手に逃げたと想像】
この寒い中で繰り広げられるドラマを思い浮かべながらの散策も楽しいものです。
寒さ対策をしっかりした上で、冬の十和田湖を楽しんで下さい。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
【湖畔より櫛ヶ峰をのぞむ】
遙かなる 白き峰より 吹く風よ 皆の幸い 乗せつ吹け 詠み人 阿弥(いとうあけみ)