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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

梅雨の磐梯山

2019年07月02日
磐梯朝日国立公園 楊 寛明

こんにちは、裏磐梯自然保護官事務所の楊です。

梅雨のまっただ中、裏磐梯でも雨や曇りが続いています。

今回は、梅雨の時期(6月中旬~7月上旬)に磐梯山で見られる植物についてご紹介します。

磐梯山はなんといっても、「バンダイクワガタ」です。

昆虫のクワガタをイメージさせる名前ですが、正体はゴマノハグサ科の植物です。

名前の由来は、果実が萼につつまれており、その形が「鍬の形」に似ることからクワガタという名前がついているようです。

バンダイクワガタはその年にもよりますが、6月中旬頃から咲き始めます。

噴火で形成された荒々しい岩稜に咲く姿は力強さを感じさせてくれます。

 

【バンダイクワガタ】

 

この時期はこの他にも様々な植物を観察することができます。

     【ハクサンチドリ】                    【ウラジロヨウラク】

 

     【グンナイフウロ】                     【イワカガミ】

 

 

【マルバシモツケ】

長雨が続き、なかなか外に出る機会が少ないかもしれませんが、雨の日の磐梯山は晴れた日とはまた違った美しい光景が広がっています。植物観察でオススメのコースは猪苗代スキー場からのコースや翁島登山口から登る表磐梯コースです。是非、磐梯山を登山してみてはいかがでしょうか。