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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

春爛漫

2019年05月30日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

遠くの山々の雪模様は日に日に形を変え、流れるように皐月の月日は遠ざかっていきました。

五月晴れ、五月雨、五月富士(梅雨の晴れ間に富士山が見えること)五月闇(梅雨で空に雲が多く暗いこと)五月で始まるこれらの言葉の季節は、本来は旧暦の五月(六月から七月初旬)を差しているそうです。

五月雨は、梅雨の長雨を差すそうですが、これからやってくる長雨も、忙しい自分に休んでいいよ、という

空からの贈り物だと思われて、ほっとします。

屋根を打つ雨音、窓を流れる水模様、青葉に滴る水滴、水は生命の源、全てに生命の息吹が吹き込まれる

ような気がします。

【十和田湖畔の生出キャンプ場付近の新緑】

動物も植物も全身で喜びを表しているようで、眺めている自分も幸せな気持ちになります。春爛漫という

言葉がぴったりな季節ですね。

ソメイヨシノもオオヤマザクラもすっかり青葉となりました。ヤエザクラの花びらと、ヤナギの綿毛が、

風にのりはらはらと舞い、太陽の光で輝いている様子も幻想的です。

【十和田湖畔桂浜の桜と夕景】

忙しかった一ヶ月の業務を振り返ってみました。

57日は奥入瀬渓流の歩道の危険木点検でした。

【歩道上の危険木を点検する樹木医】

翌日58日は、十和田八甲田地区パークボランティアの、蔦沼遊歩道整備作業でした。

【残雪の蔦野鳥の森沼遊歩道を整備する十和田八甲田地区パークボランティア】

15日は、奥入瀬渓流の車道沿いの危険木点検を行いました。

【歩道にかかる危険木に印をつけ、業者が処理します】

そして18日は、同じく十和田八甲田地区パークボランティアの、十和田湖西湖畔自然観察会と

休屋清掃作業が行われました。

【十和田湖西湖畔のカツラの巨木】

28日は、休屋地区を中心に行われる、十和田湖ウォ-ク、十和田湖マラソン、湖水まつりの各実行委員会

が行われました。十和田湖畔にたくさんの人々が訪れ、素敵な風景に出会えることを楽しみにしています。

これからも更に屋外の業務が多くなります。晴れても、雨でも、その一瞬のきらめきを見つけられたら

いいですね。