アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
朝日連峰・飯豊連峰 合同保全作業
2018年09月26日皆さん、こんにちは。大分ご無沙汰してしまいました。
少し時間が経ってしまいましたが、今年度の朝日連峰、飯豊連峰における合同保全作業の報告をします。
地元山岳会、その他の朝日・飯豊連峰を愛する人々により、この登山道の保全活動は10年以上続いてい
ます。
【朝日連峰 合同保全作業】
9月1日(土)~2日(日)の二日間、朝日連峰三方境において実施されました。今回の作業にあたって
は、8月5日、6日の大雨による災害で登山口の手前徒歩20分位の箇所に林道崩落が発生し、通行止めにな
っており、開催前日も更なる豪雨で開催が危ぶまれましたが、集合場所の変更や乗り合わせによる車両台
数の調整、前日夕方の林道の状態確認などを経て実施に至りました。
朝日の作業は、今回で11回目を数え、風衝地で裸地化が進んでいる三方境では4回目の作業となります。
<三方境での作業の様子(上空から)>
参加者の中で経験者を班長に選出、4斑に分かれて雨水による洗掘を押さえる小ダムの補修を中心に
作業を行いまいた。
<作業の様子>
今回は、11団体、32名の方々の参加がありました。
【飯豊連峰 合同保全作業】
9月8日(土)~10日(月)の三日間の日程で、飯豊連峰玄山道分岐付近において行われました。現場が
山深い飯豊連峰でも中心部に位置しており、初日は移動日に設定、本山小屋に到着した人から、事前に荷
上げしていた保全資材の運搬作業を行いました。9日、風雨が強く、雨を含んで重くなった資材を苦労し
て運び、保全作業開始。洗掘された登山道を土砂とヤシ繊維を詰めた土嚢で補修したり、ササや土砂を混
ぜてヤシマットで巻いたロールを作り、登山道へ流入する水を減少させるべく水切り対策を行ったり、裸
地化しているところには、黄麻ネットやヤシネットを被覆、現地で採取した植物種子の播種を行い、試験
的な植生復元を行いました。少ない人数ながら、皆さんの段取りの良さで作業は順調に進み、無事に作業
を終えることが出来ました。
<作業中の様子> <集合写真>
今回は、7団体、19名の方の参加がありました。
両保全作業とも、当日の作業に加え、事前の資材荷上げにも大勢の方々にご協力いただきました。
作業に関わっていただいた朝日連峰・飯豊連峰を愛する多くの登山者や山岳関係・地域関係者の皆さまに
この場をお借りし厚く御礼申しあげます。