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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

秋の気配の漂う十和田湖畔、八幡平

2018年09月13日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

流れる季節に速度があるとしたら、時速何キロなのでしょう。

そんな事を考えているうちに、過ぎゆく季節に置いていかれるような気がしています。まだまだ夏を楽しみたかったと思う今日この頃です。

このところの台風や地震といった自然災害の被害に遭われた皆様に、心からお見舞い申し上げます。

大自然の前では人間は為す術もありませんが、折に触れて見せる風景に癒やされ、力をもらう事も多いと感じます。

動物や植物の逞しさには勇気をもらい、花々の美しさには安らぎを感じ、だからこそ人は自然の中に身を置こうとするのかもしれません。

八幡平や十和田湖畔では、ブナやミズナラが実を結び、秋の花が咲き始めました。

              【ミズナラの実とブナの実】

また、巡視の途中で面白い木の実を見つけました。

                【ヤシャビシャクとツノハシバミ】

秋になると紫の花が目立ってくるように思います。

   

              【八幡平大沼の紫の花々】

ナナカマドやツリバナなどの赤い実も私達の目に鮮やかに飛び込んできます。

             【恵比寿大黒島とナナカマド】

               【桂浜のツリバナ】

枯れ葉が甘い香りのするカツラの木は、少しずつ黄色みを帯びてきました。

      【十和田八幡平国立公園管理事務所付近のカツラの樹】

やがてやって来る白い季節を思わせる白い花も、短い季節を一生懸命咲いています。

          【八幡平大沼付近のアケボノソウ】

今だけしか出会えない風景に、会いに来ませんか?

十和田八幡平、八甲田の燃えるような秋はもうすぐです。