アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
森吉のトンボとオススメ企画展
2018年07月26日秋田自然保護官事務所の足利です。
先日、森吉山野生鳥獣センターに行った際、たくさんのトンボに出会いました。駐車場で車を下りたら直ぐに手に触れられるほど、たくさんトンボが飛んでいました。そこで今日はこの日出会ったトンボの一部を紹介し、併せて夏休みのお出かけの参考にして頂きたい"私のオススメ企画展"をご紹介します。
先ずはトンボから。
現在、最も目立っているのはアキアカネでした。秋田県を含む北東北地方も梅雨が明け、暑い日が続くようになりまして、森吉山麓高原ではアキアカネが多く見られるようになりました。
<アキアカネ>
続いてノシメトンボ。アキアカネと似ていますが、4枚の翅の先端ある焦茶色のアクセントとなって目立っています。これからもっと増えるかとは思いますが、今はまだアキアカネの1/10程度の頭数でしょうか。
<ノシメトンボ>
続いてモイワサナエ。前の2種はアカネトンボの仲間ですが、こちらはサナエトンボの仲間です。こちらは探せば見つかるくらいの頭数ですが、一頭見つけると次々と見つけられる感じでした。また前の2種は開けたところや明るいところでもよく見られるのに対し、モイワサナエは日陰でやや湿っぽい場所で見られました。
<モイワサナエ>
個人的な話で恐縮ですが・・私、このところトンボへの興味が増していまして、出かけた先々でのトンボ観察が楽しくなってきました。この日はこれ以外にも数種類のトンボが確認できましたので、まだまだ紹介したいところですが、それはまた機会を見てと言うことで・・。
さて、次に私のオススメ企画展のご紹介です。
先日、この日記で十和田の村田ARが十和田ビジターセンターで開催中の『とわだこのどうぶつ展』を紹介していました。こちらもとっても気になるところですが、私のオススメは山形県酒田市にある「鳥海イヌワシ未来館(猛禽類保護センター)」で開催中の『鳥類施設無謀にも恐竜を飾る』です。開催期間は2018年6月16日(土)から9月9日(日)まで。イヌワシを中心とした猛禽類の生態が学べ、希少猛禽類の豊富な剥製でお馴染みの鳥海イヌワシ未来館ですが、現在開催中の夏休み特別企画展は、私の個人的な見解ではありますが、イヌワシ未来館史上、最も力の入っている企画展と言っても過言ではないでしょう!詳しくはこちらをご覧下さい。http://www.raptor-c.com/
そしてもう一つのオススメが森吉山野生鳥獣センターで開催中(2018年7月1日から7月31日(火)まで)の『物語るテーブルランナー ~様々な手芸で綴る私だけの物語~』です。この企画展は、美術家として活躍されている鴻池朋子さんがプロデュースしているアートプロジェクトで、森吉山野生鳥獣センター史上初の「プロのアーティストがプロデュースした作品展示」となります。
<物語るテーブルランナー展の様子>
この企画展は、鴻池さんが出会った方々とお話をして、そこで聞いた話を絵に起こして、それを元にいろいろな手芸テクニックを駆使してランチョンマット大の作品として作り上げたものです。この写真からは一つ一つの作品は見えないかも知れませんが、誰でも経験がありそうな身近な話から、プッと吹き出してしまうような笑い話など魅入ってしまう作品が並んでいます。また、刺繍やステッチ、アップリケ、キルトなどいろいろな手芸が織り込まれた作品があって作品としての魅力も抜群です。開催期間は今月末までと、残りわずかとなりました。是非今週末は森吉山野生鳥獣センターへお越し下さい。
おまけ 白神山地世界遺産センター藤里館からの伝言
白神山地世界遺産センター藤里館では7月20日から8月31日まで秋田県立博物館出張展示「秋田の甲虫」を開催中です。白神山地固有種のシラカミナガチビゴミムシも展示しています。是非ご覧にお越しください。
白神山地世界遺産センター藤里館<http://www.shirakami-fujisatokan.jp/>