アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
国立公園で楽しむ☆みちのく潮風トレイルイベント
2018年07月02日みなさん、こんにちは。
大船渡自然保護官事務所の坂本です。
ここ三陸はまだジメジメ梅雨と暑さに辛抱の時期ですが・・・
6月開催された、みちのく潮風トレイルイベントの様子をお伝えしたいと思います。
いずれも国立公園の自然を満喫するウォーキングになりました。
◎まずは6月2日陸前高田市・黒崎仙峡にて◎
黒崎仙峡は、果てしない年月による荒波が
陥没して切り立った崖と崖の間に狭い水路を造り
岩々を侵食してきた、自然の造形を楽しめる場所です。
その黒崎仙峡を目指し、広田半島のちょうど真ん中六ヶ浦漁港からスタート、
約5㎞の自然歩道を歩くコースです。
このコースは昔から、東北自然歩道として地域の方々に愛されていた道です。
みちのく潮風トレイルにふさわしい海と自然に存分に触れられるコースということで、
これからは国外・県外のハイカーも訪れて、楽しんでもらえると期待しています。
パークボランティアの自然解説付きでした。
海のすぐそばに遊歩道が整備されています。まさに潮風トレイル。
歩く道は林の中を縫っているので陽射しが柔らかで歩きやすいのです。
黒崎仙峡。断崖の上にコロンと置かれた岩、直径2メートルほどあるのですが
『天狗の投げ石』と呼ばれています。天狗がお手玉にして遊んでいたとか・・・
◎そして6月23日大船渡市・碁石海岸にて◎
碁石海岸にはリアス海岸特有の海岸風景・地形・地層など、たくさんの景勝地があり、
碁石海岸丸ごと国の名勝及び天然記念物に指定されています。
この日のイベントでは碁石埼灯台のある碁石岬から北上し、
大船渡の宝・穴通磯を目指す約4㎞のコースです。
とてもきれいに整備された遊歩道ですが、階段でのアップダウンもあり、
リアス海岸ならではの迫力を楽しめるコースになっています。
日本ロマンチスト協会で認定された『恋する灯台』
たくさんの入り江を通過します。海の色が深さによって変わります。
何度かお目見えしてます、『穴通磯』。何度見ても迫力があります。
楽しかった思い出の集合写真。また次のイベントでお会いしましょう!!
みちのく潮風トレイルが新しい国立公園の楽しみ方として浸透してきたと実感しています。
国立公園はなぜか敷居が高いと思われがちのようですが、そんなことはありません。
ここ三陸復興国立公園は、たくさんの方々に訪れてもらってこそ
存在の意味があると思っています。
皆さんのお越しを心よりお待ちしております。