アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
今年も秋田駒ヶ岳の自然観察会が行われました
2018年06月04日こんにちは、鹿角管理官事務所の齊藤です。
6月3日に「第1回 秋田駒ヶ岳自然観察会(シラネアオイ)」が行われました。
朝から雲一つ無い晴天で、絶好の観察会日和です。1日に山開きをしたばかりの秋田駒ヶ岳には所々に雪渓が残されていますが、雪解けの早かった場所では少しずつ高山植物が姿を見せています。
【八合目から撮影:雪渓を歩く登山者が小さく写っています】
八合目から阿弥陀池までの新道コース上では、オオバキスミレやミヤマキンバイ、サンカヨウを多く見ることが出来ました。まだつぼみの個体も多く、数日後には登山道脇を鮮やかに彩ってくれるでしょう。
【新道コース脇の様子:オオバキスミレ(左)、ミヤマキンバイ(右)】
また、観察会では植物の話だけではありません。秋田駒ヶ岳やその周辺の歴史、地元に住む人ならではの昔話を話すボランティアの方もいます。私がご一緒した班のボランティアさんは、「お妾さん(男女岳)の方が大きいことに女岳が怒り、噴火した」というお話を聞かせてくれました。
【男岳分岐にて:女岳について解説中】
阿弥陀池周辺ではチングルマやヒナザクラが咲き、帰りのシャクナゲコースではシラネアオイの群落や色鮮やかなムラサキヤシオが見られました。こちらも、まだ咲き始めといった様子で、短い山の夏を「急げ、急げ」と生育しているように思います。見ている側からすれば、来るたびに変わる景色が目新しいです。
【シャクナゲコース脇の様子:シラネアオイ(左)、ムラサキヤシオ(右)】
これからさらに暑い季節がやってきますが、山の上の植物はさらに「アツく」咲き乱れていきます。北日本一といわれる秋田駒ヶ岳で高山植物を堪能してはいかがでしょうか。
次回は7月8日(日)にコマクサの観察会が行われます。
お申し込み・お問い合わせは下記までお願いします。
TEL 0187-46-2244(休暇村乳頭温泉郷)
http://www.qkamura.or.jp/nyuto/activity/