アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
第13回月山を外来植物から守ろう!
2018年05月28日こんにちは。羽黒自然保護官事務所の澁谷です。
5月26日(土)、磐梯朝日国立公園月山8合目駐車場において第13回月山を外来植物から守ろう
イベントを行いました。その様子を報告します。
月山ビジターセンターに集合、外来種の種子を持ち込まない用バス乗車前に靴底を払ってから
8合目に向かいました。県道月山公園線がまだ一般に開通されておらず、このイベントの為、
特別に許可を取って通行させてもらっています。当初、中之宮付近の除草を想定しておりまし
たが、事前下見にいったところ8合目駐車場付近のセイヨウタンポポ、オオバコの生育が盛んだ
ったので採取場所を変更し行いました。
【バス乗車前、靴底をブラシで払います】 【開会式の様子】
お天気にも恵まれ、鳥海山や朝日連峰などの山々、庄内平野の景色を楽しみながら総勢20名で
セイヨウタンポポ、オオバコの抜き取り作業を2時間行いました。少し風もあり、標高1400メー
トルの8合目は少し寒いくらいでしたが、皆熱心に作業しました。おかげで51.2kgの
セイヨウタンポポ、オオバコを除去することが出来ました。参加者の皆さま、パークボラン
ティアの皆さま、関係者の皆さま、この場をお借りしてお礼申しあげます。
【きれいな山並みをバックにセイヨウタンポポ・オオバコを採る参加者】
昼食をとり、お楽しみの弥陀ヶ原観察会。木道の半分以上まだ雪に被われている弥陀ヶ原を歩く
ことが出来るのは、このイベントに参加した人のみ。わくわくの時間です。
8合目登り口付近、雪解けの早いところからショウジョウバカマ、ミツバノバイカオウレン、
ミズバショウ、エゾイチゲ、タチツボスミレ、ミネザクラなどが見られました。
池塘ではサンショウウオが動きだしていました。
左上から、エゾイチゲ、ミネザクラ、ショウジョウバカマ、サンショウウオ
弥陀ヶ原観察会を終え、バスに乗り岐路へ。あまりに新緑がきれいでもう1箇所立ち寄りました。
【2合目付近 ブナ林観察会】
月山を外来植物から守ろうイベントは、次は6月17日(日)を予定しております。早春の弥陀ヶ原湿原を
ご覧になれるチャンスでもあります。月山公園線の開通が待ち遠しい方、次回は中之宮付近でオオバコを
採取後に弥陀ヶ原湿原観察会を予定しています。ご都合の付く方はご参加いただければ嬉しいです。