アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
月山を外来植物から守ろう
2017年08月16日朝晩はここ羽黒も涼しくなり、秋の気配を少しづつ感じる今日この頃、
みなさまいかがお過ごしでしょうか。羽黒自然保護官事務所の澁谷です。
今日は、8月11日(金)山の日に行われた、「第12回月山を外来植物から守ろう!」に
ついてご報告します。
月山に本来生育していなかった植物から月山を守ろうという取り組みは、平成25年から
始まり、今年で5年目、今年度は3回目を迎えるこのイベント、今回は月山(姥沢側)
スキー場リフト上駅周辺での作業となりました。特に繁茂していたオオバコ、エゾノ
ギシギシ、セイヨウタンポポの3種に限定し、一般参加者、スタッフ含め36名で2時間
(休憩含む)鎌を使って除草作業をしました。
【霧雨の中作業する様子(一般の登山者と識別出来るよう腕章着用)】
【採取したたオオバコなどの計量】
あいにく降ったり止んだりの雨の中でしたが、2時間という限定された時間の中、皆さん
根気良く作業していただき、102.1kgのオオバコ・エゾノギシギシ・セイヨウタン
ポポを採ることが出来ました。
当日「山形放送」さんが取材に来ており、当日の夕方のニュースで紹介されました。
その中で参加者の方がインタビューを受け「山が好きでいつも山に登っているので、山の恩
恵に感謝し外来植物を除去することで恩返しが出来ればという思いで参加しました。」との
声も聞かれました。嬉しいことです。
作業後は、弓張平公園にて月山ジオパーク推進協議会事務局の吉田氏よりジオパークについて
レクチャーを受け、昼食。「道の駅にしかわ」で月山原水の温泉、水沢温泉に入浴し、汗を流
し山の日のイベントを終えました。朝早くから集合いただきましたパークボランティアの皆様、
またあいにくの天候の中作業してくださった皆様、いろいろとお骨折りいただいたスタッフの
おかげで、無事に作業を終えることができました。ありがとうございました。
また、準備・下見・当日のリフト乗車について月山観光開発株式会社様には多大なるご理解・
ご協力いただきましたこと、この場をお借りして感謝申し上げます。
今ある月山の在来植物を守るため、月山を外来植物から守ろう!を続けていければと思います。