アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
南八甲田植生調査と十和田湖の今
2017年08月14日
十和田八幡平国立公園
8月のカレンダーを眺め、今日の日を目で追うと、もう半分が過ぎてしまい秋の気配が感じられます。
十和田湖畔に根を張る樹木のように、どっしりと構えていたい伊藤ですが、現在やり残していることを頭の中で思い巡らせ、そわそわしてしまいます。
今回は7月下旬に行ってきた南八甲田の登山道と植生の調査の様子をお知らせします。
南八甲田の山々は懐が深く、数多くの湿原や雪田が点在しています。
ただ、ぬかるみが多く笹も茂っていますので、足元をしっかり整えて入山することが必要です。
【数日前の大雨により崩れた登山道】
山登りでは、可憐な高山植物を愛でる楽しみもあります。今回の調査で珍しい花がまだ咲いているかも、という期待でわくわくしながら向かいました。
【キンコウカ満開 矢櫃湿原】
矢櫃湿原までは、南八甲田登山道管理連絡会による刈り払いが済んでいる箇所もありますが、所々滑りやすい箇所もあるので注意が必要です。
長い距離を歩いて行った先にある風景は感動もひとしお、空も雲も花々も輝いて見えます。
【池塘の青に映えるキンコウカ】
また登山で大地のパワーをもらったら、水の癒やしを得るために、十和田湖畔の散策に出かけてみてはいかがでしょうか。
【龍に見える倒木 生出キャンプ場付近】
【十和田湖外輪山の白雲亭展望台より 龍が寝そべっているようだ】
【十和田湖がハートの形に見える 紫明亭展望台より】
十和田湖畔には景色の良い場所が数多くあり、時間や場所により様々な表情を見せてくれます。
秋の気配も感じられる十和田八甲田、今日から制服を長袖にしました。
夏と秋の狭間の季節の移り変わりを、十和田八甲田で感じてみませんか。