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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

国指定下北西部鳥獣保護区巡視

2017年07月31日
十和田八幡平国立公園 村田 野人

こんにちは、十和田八幡平国立公園管理事務所アクティブレンジャーの村田野人です。

ここ数日、十和田湖は涼しい日が続き、暑い日が少し懐かしい感じもします。さて、その涼しい十和田湖を離れて、先日巡視をして参りました。

十和田八幡平国立公園管理事務所は、もちろん国立公園に関係する業務が多いのですが、その他にも3つの国指定鳥獣保護区に関する業務があります。今回は、その一つ国指定下北西部鳥獣保護区に向かいました。

下北西部鳥獣保護区(以下、鳥獣保護区)は青森県の下北半島にあり、ニホンザル、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、オジロワシ、ハヤブサの生息地として保護されています。

ニホンザル

キャプション<ニホンザル>

当事務所からは往復で500㎞弱の距離があります。普段は、鳥獣保護区を熟知した地元にお住まいの管理員の方と綿密な連絡を取りつつ、要所要所で職員が出かけていく体制をとっています。

地元のむつ市とも連携しており、維持管理をお願いしている鳥獣保護区管理舎の状況を確認しつつ、むつ市農林畜産振興課の方とも情報交換をさせていただきました。管理舎内には、日々集められたニホンザルのデータがいっぱいでした。

鳥獣保護区管理舎

キャプション<鳥獣保護区管理舎>

また、鳥獣保護区の状況を把握するために、むつ市脇野沢地区にある鳥獣保護区特別保護地区の踏査を行い、制札や案内板の破損状況を確認しました。うっそうとした天然ヒバ林が広がっていて、下北の森の深さの一端をうかがえました。

今後も折りをみて、巡視を行い、鳥獣保護区の適正な管理に努めます。