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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

「十和田ビジターセンターへようこそ」

2017年07月27日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

朝の気温が20度を下回り、秋を思わせる空気が漂う十和田湖畔です。

ここに住み始めて4ヶ月が過ぎようとしている伊藤です。

朝は、鳥の声や木々の葉が擦る音で目が覚め、外輪山に沈む夕陽を見ながら帰宅し、湖に写る月や満天の星空を眺めながら眠りにつく。そんな生活は、自分の細胞まで生き生きさせてくれるような気がしています。

事務所の周りはに今、オオウバユリがやっと私の出番よ、とばかりに競い合って咲いています。

さて今回は、十和田湖畔の休屋にある十和田ビジターセンターを紹介します。

平成26年4月に開館した当施設は、十和田湖、奥入瀬渓流、八甲田連峰の自然について、パネル写真や模型を用いてわかりやすく解説しています。

ビジターセンターに入るとすぐに目に付く十和田湖のジオラマを見ると、十和田湖の成り立ちが良くわかります。館内には、十和田八甲田の自然が四季に応じて再現してあったり、十和田の森や湖で録音した音が流れていたりします。また、ゆったりとくつろげるラウンジやキッズコーナーもあります。さらにレクチャールームでは、映像で十和田八甲田の四季を楽しむこともできます。

吹き抜けの大きな空間に展示してある十和田八甲田の四季の様子やレクチャールームで流れている映像を見ていると、実際にその風景に自分が居るかのような感覚になります。この地域の秋や冬をまだ経験してない自分は、その美しさと壮大さを想像して、これからの季節の訪れにわくわくしてきました。

湖が見えるビジターセンターのデッキには、ハンモックもあり、目を閉じて遊覧船の汽笛の音を聞いていると、ふと故郷に帰ったような錯覚に陥りました。

十和田八甲田の情報を収集はもちろんのこと、ビジターセンターにいるだけで、自然の織りなす醍醐味を感じることのできるビジターセンターへ是非お立ち寄りください.

クラフト体験コーナーもありますので、自然の恵みを使って、思い出を形にしてみませんか。