アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
津軽峠の風と森
2017年07月27日7月に入り、青森県は津軽地方も暑い日が続いていましたが、ここ数日の過ごしやすい天気に一息ついている西目屋自然保護官事務所の髙澤です。こんにちは。
昨日、調査機器の点検のため、より清涼な風が吹く白神山地の津軽峠へ行ってきました。
今回のAR日記では、現地の空気感を少しでもお伝えできたらと思います。
最初の写真は津軽峠からの展望。
世界遺産地域を望み、空の高いところには物憂げな絹雲が漂っています。
絹雲は個人的に秋のイメージ。
車の気温計は19℃。
湿度も低め。
暑い日が続いていたせいか、津軽峠を越えていく風に夏の終わりを感じてしまいました。
まだ梅雨も明けていないというのに!
津軽峠でちょうどお昼の時間だったので、休憩がてら付近を散策します。
今、このあたりで一番目立っているのはエゾアジサイ。
うっかり秋に浸ってしまった気分を梅雨へと戻してくれました。花の暦は正確ですね。
飾り花の涼やかな青が、これからも続く暑さを乗り越える助けになりそうです。
最後は以前にも登場してもらったブナ巨木、マザーツリー。
津軽峠から5分ほど歩いた場所にあります。
今年の白神山地は空梅雨に終わりそうでダムの水位なども心配なのですが、植物たちにとっては陽射しを存分に浴びることができたようで、全体的に緑が生き生きしているように感じます。
さて、今回のAR日記は津軽峠を中心にお伝えしました。津軽峠へアクセスするには自家用車だと未舗装路を30分程度走る必要があるため、誰にでも気軽にオススメするわけにはいかないのですが、その分、辿り着いたときの満足感はひとしおです。いつも気持ちの良い風が吹いている場所ですので、ぜひ足を運んでみて下さい。バスも運行されていますよ。