アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
白神ライン開通
2017年06月02日
白神山地
こんにちは。
西目屋自然保護官事務所の髙澤です。
去る5月30日正午、今年もいよいよ白神ラインが開通しました。
白神ラインとは弘前市を起点として白神山地の北部を横断し、日本海へ至る青森県道28号線の愛称です。一部区間が工事通行止めとのことで、開通とはいうものの現時点では通り抜けることはできませんが、ブナの巨木「マザーツリー」がある津軽峠などにアクセスできるようになりました。
白神山地世界遺産地域を所管する西目屋自然保護官事務所にとっても、白神ラインは遺産地域へアプローチするための重要な道路で、開通後には調査機器の設置などで急に慌ただしくなります。これまでも周辺の道路の冬期通行止めが徐々に解除され、それに合わせて業務を進めてきましたが、本丸といえる白神ラインの開通はシーズンの本格的な幕開けを感じさせてくれます。
入り込み数を調査するための機材を設置する佐々木AR
標高の高い峠付近や谷には残雪があり、
フキノトウがその端からようやく芽を出していました。
登山や山岳道路の運転などで垂直方向に移動すると、
それに合わせて季節が戻ったり進んだりするのが大好きです。
半年ぶりに対面するマザーツリー
今シーズンも無事に業務を遂行できるよう、お祈りしました。
なお、白神ラインはいくつもの峠を越えていく山道で、しかも40km超という長大な未舗装区間が残る、なかなかに険しい道路です。事前に情報収集を行うなど、計画的に通行されるのがよろしいかと思います。
道路の開通状況は下記の白神山地ビジターセンターホームページなどで公開されています。