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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

十和田八甲田からの新緑便り

2017年06月01日
十和田八幡平国立公園 伊藤 あけみ

こんにちは。

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

新緑の緑は、ほんとに心安らぐものですね。

遠くの山に目をやると、ブナ、カツラ、トチノキ、ヤナギ、ナナカマド、イタヤカエデ、

ミズナラなどの競演です。

近くに目を移すと、ブナの雌花がありました。今年の実の豊凶はどうでしょうか?

森のクマさん達も、気になっていることでしょう。

事務所の周りにもいろんな植物が顔を出しました。

ナズナや、ムラサキケマン、クルマバソウ、オドリコソウ、ラショウモンカズラ

など小さな植物園です。

桜が終わって、似たような花が咲いていると思ってみたら、アズキナシでした。

別名ハカリノメ、50以上の地方名があるそうで、土地ごとにどんな名で呼ばれているのか興味ありますね。

※アズキナシの名前の由来は、果実がナシの果実に似ていて小さいため。

ハカリノメは、「秤の目」。枝の皮目を秤の目盛りに見立てたもの。

そして、なんと言っても十和田湖にはヒメマスが欠かせません。

ヒメマスは、魚が住んでいなかった十和田湖で、和井内貞行が明治38年に初めて養殖に成功した魚です。

先日、初めて食べて感動しました。奥入瀬も十和田湖も釣り券を購入すれば釣りが出来ます。

自然に癒やされ、釣りや遊覧船を楽しみ、美味しい食事をいただく。身体中の細胞が喜ぶこと

間違いなしです。

※ヒメマスは、十和田湖観光交流センター「ぷらっと」の水槽で見る事が出来ます。

山の緑が濃くなれにつれ、湖の青も濃さを増して来たように見えます。

深い緑と青に囲まれた湖のほとりでゆっくりしたり、新緑の中を散策したり、釣りをしたり、楽しみいっぱいの十和田八甲田エリアです。

みなさんも足を運んでみてください。