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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

十和田八甲田の春

2017年04月26日
十和田 伊藤 あけみ

十和田八幡平国立公園管理事務所の伊藤あけみです。

あちこちから春の便りが聞こえてきますが、十和田湖周辺ではやっと早春の花々が目覚め始めたばかりで、

十和田湖畔にある事務所の前ではキクザキイチゲが毎朝迎えてくれます。

キクザキイチゲの向こうにある桐の大木に、毎朝アオゲラがやってきて、リズミカルなドラミングを演奏してくれます。

早いもので、十和田湖畔に住み始めて三週間も過ぎました。

雪解けも進み、夜明けも日に日に早くなり、毎日が新鮮です。

写真は十和田湖の西湖(にしのうみ)に位置する、和井内の朝です。

十和田湖付近の雪は消えてきましたが、八甲田周辺にはまだまだ雪があり、ゴールデンウイーク過ぎまでスキーが楽しめます。

酸ヶ湯温泉までの103号線の雪の壁の写真は4月6日ですが、現在は2メートルくらいです。

この区間は天候による通行止めもあるので、事前に道路状況を入手して下さい。

4月23日には、十和田八幡平国立公園十和田八甲田地域パークボランティアの総会が酸ヶ湯温泉で行われました。

外ではときおり雪のちらつく中、集まっていただいた約30名のパークボランティアの方に、パークボランティア登録証をお渡ししました。

十和田八甲田地域の魅力を沢山教えていただくとともに、一緒に活動していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

また、奥入瀬渓流では雪はほとんど消え、フキノトウやミズバショウ、キクザキイチゲが目立つようになりました。ブナやトチ、カツラの木々も、芽吹きを待ちわびています。

滝のまわりも緑が色濃くなってきました。

ゴールデンウィークの奥入瀬渓流は、混雑が予想されますので、お出かけの際は、時間には余裕をもってお越しください。

のんびり、焦らず、周囲の風景を楽しむのがおすすめです。