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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

届けたい風景~4月-6月編~

2016年12月20日
宮古 古館 百合子

早いもので今年も残り10日。アクティブ・レンジャー日記を通して活動の様子を紹介してまいりましたが、美しい風景を紹介しきれず年の瀬を迎えてしまいました...。

そこで、今年4月~12月までに活動を通して出会った風景を【届けたい風景】と題して3回に分けてご紹介します。第1回目の今回は4月~6月に撮影した写真です。さっそくまいりましょう!

 

1.臼木山(うすきやま)の春の訪れ(4月中旬撮影)

 

浄土ヶ浜ビジターセンターが行った自然観察会イベントで、パークボランティアの方々と観察会のサポートを行った際に撮影したものです。

浄土ヶ浜から歩いて15分ほどのところに桜の名所として知られる標高86mの【臼木山】があり、桜のほかにカタクリの群落を楽しむなど、春真っ盛りの臼木山をみなさんと一緒に散策しました。春に浄土ヶ浜を訪れる機会がありましたらぜひ臼木山へも足を運んでみてください。

 

2.陸中の情景~松月浜(まっつきはま)~(6月上旬撮影)

みちのく潮風トレイルの迂回ルートの調査に行った際、お昼を食べようと訪れた松月浜。

訪れた時間帯がちょうど干潮で、普段は海に隠れている松月浜の南側にある岩礁や砂利浜が姿を現しており、とても美しくて目を奪われました(写真左)。右の写真は、松月浜全体を撮影したものです。松月浜がとても広く、美しい弧を描いているのがお分かりかと思います。

 

3.やませ日和(6月下旬撮影)

 

 

まずは、田野畑村にある北山崎の普段の風景。それが【やませ】という海から吹く冷たい風に包まれると...

 

雲海のような幻想的な雰囲気に!左の写真を撮影して10分後には右の写真のように全体がやませに包まれました。この写真を撮影した北山崎第1展望所もやませに包まれると何も見えなくなってしまいますが、やませが吹いてきて間もなければこのような雲海のように広がる光景を見ることができます。

 

 

こちらは、北山崎から直線で南に10kmほどの場所にある鵜の巣(うのす)断崖。

私が訪れた時は展望所周辺もやませでまっ白。右のような展望所からの風景を見ることはできませんでしたが、展望所周辺の自然歩道には松林に太陽の光が差し込み、とても神秘的な雰囲気に包まれました。

【やませ】は三陸復興国立公園の1つの魅力でもあるので、やませと海岸線が醸し出す美しい風景を訪れて感じてみてはいかがでしょう。

 

 

第2弾(7月~9月編)に続く...