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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

宮城県石巻市の離島調査

2016年10月05日
石巻 黒田和真

こんにちは。

石巻自然保護官事務所の黒田です。

 

宮城県石巻市の南方に浮かぶ田代島、網地島、金華山の離島3島の調査を行ってきました。

 

調査は船上から島の地形や植生、周辺の海鳥の生息状況について観察してきました。陸上からは見ることができない、普段と異なる視点で風景を眺めることができました。特にリアス海岸の切り立った地形を見上げるように眺めると、その雄大さがよく伝わってきました。

 

【網地島 南岸】

 

 

【金華山 東岸】

 

 

 

島の周辺には三陸地域でお馴染みのウミネコやウミウなどに加えて、ハヤブサやクロサギを確認することができました。クロサギはこちらの地域では珍しいのですが、警戒心が高くうまく撮影することができませんでした。残念...

 

【ウミウ 岩礁の上にいることが多く、ウミネコに次いでよく見まれました】

 

 

【ハマギク どの島の岸壁でも群落を確認することができました】

 

 

 

調査の出入港として利用していた網地島の網地港では、多くの南方系の魚たちが来遊していました。三陸沿岸には秋頃になると温かい海流に乗った、これらの季節来遊魚(死滅回遊魚)と呼ばれている魚たちがやってきます。石巻市内でこれほど身近に見られる場所は、他になかなか無いように思います。

 

 【チョウチョウウオなど南方系の魚たちが、カキや海藻の周りをウロウロしていました】

 

 

普段行えない船からの調査で、様々な自然環境を記録することができました。また植生や季節来遊魚の様子から、季節の変わり目を感じることができました。みなさんも山や海の様相の変化を感じて、秋の生き物を見つけてみてはいかがでしょうか。