アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
野生動物とは自然の中で出会いたい
2016年09月07日
盛岡
こんにちは。盛岡自然保護官事務所の工藤です。
今朝の盛岡はひんやりした空気に包まれ、少しほっとするような朝でした。
先日巡視の後、ある噂を耳にした場所を車で通りました。
その噂とは。
出るんです キツネが
ずいぶん長い間噂となっていて、人間を怖がらず、むしろエンジンの音を聞くと道路に出てくるという話でした。
きっかけは誰かが食べ物を与えたか、山菜採りの際に捨てられたお弁当の残りを食べ、人間の食べ物の味を覚えたのではないかと地元で噂されていました。実際に私が車を減速させたところ、走って追いかけてきました。
キツネは警戒心が非常に強く、人間の前に姿を現すことはあまりありません。
写真のように間近でキツネに出会うことなどめったにないのです。
キツネが見られてラッキー!とは思えませんでした。
このキツネが一日も早く自分の野生を取り戻し、自然の中に戻ることを強く願います。
皆さんも野生動物が大自然の中で、彼ららしく生き抜く姿に出会いたいですよね。