ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年02月25日十和田八幡平国立公園八幡平地域の公園計画リニューアル

十和田八幡平国立公園 鹿角 高橋 孝貴

1956年(昭和31年)7月10日に八幡平地域が十和田八幡平国立公園に追加指定されてから、今年は60周年の記念すべき年になります。十和田八甲田地域は1936年(昭和11年)2月1日に指定されているので、今年が80周年となります。それぞれ、環境省主催の記念式典や、60周年、80周年記念のイベントが企画され、メモリアルイヤーであることが皆さんの目に触れることも多くなりそうです。ぜひこの機会に、十和田八幡平国立公園に足を運んでいただけるとうれしいです。


さて、そんな記念すべき年に、普段国立公園を訪れる際にはなかなか意識する機会のない部分でも大きな変化がありましたので、今日はそのことについてご紹介したいと思います。


皆さんは、各国立公園にはそれぞれ「公園計画」というものがあることをご存じでしたか?おそらく、このことを知っている方は少ないのではないかと思います。かくいう自分も、お恥ずかしながらアクティブ・レンジャーの仕事をするまでは知らず、国立公園について漠然としたイメージを抱いていたに過ぎませんでした。素晴らしい景観や自然の営みを保護しつつ適正に利用するため、特定の地域を国立公園として指定し、管理している、という認識どまりでした。


公園計画では、保護と利用の観点から国立公園の中を複数の地域に分け、それぞれの地域ごとに適切な保護と利用がされるように保護規制の強弱を設定しています。また、キャンプ場やスキー場、宿泊施設、車道、歩道、避難小屋などの利用施設が無計画に設置されることがないよう、適切な場所にそうした利用施設を設置する計画を定めています。


こうした計画は、定期的に点検・見直しを行い、環境や時代の変化に合わせて適切なものに変更していく必要があり、そうしないと実際の国立公園運営に様々な不都合が出てきます。残念ながら十和田八幡平国立公園の八幡平地域では、1956年(昭和31年)7月10日の当初指定以降、この公園計画の全面的な再検討が完了に至ることはなく、部分的な変更にとどまっていましたが、2016年(平成28年)2月22日、ついに八幡平地域の全面的再検討が完了し、公園計画がリニューアルされました。


リニューアルされた詳細な内容については、下記の公園紹介ページの各PDFファイルをご覧ください。

http://www.env.go.jp/park/towada/intro/index.html


今回の日記はかなり文字が多くなってしまいましたので、具体的にどのように変わったのかが分かりやすいビジュアルな例をご紹介します。下の図が、八幡平地域の指定当初からつい最近まで使用されていた公園計画図(一部抜粋)です。

旧・公園計画図


そして下の図が、今回変更された公園計画図(一部抜粋)です。

新・公園計画図


各境界線が明確になり、地名や施設名も最新化されているのがお分かりになるかと思います。実務で様々な判断が必要となるとき、判断基準のひとつとなる公園計画図が明確で誰にとっても分かりやすい形であることは、とても重要と言えます。


今回はいつもとは違った側面から、国立公園運営に関するご紹介をさせていただきました。

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