アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
冬山トレッキング
2016年02月19日2月12日に西目屋小学校4年生の子どもたちと冬山の生き物探しに行ってきました。
当日は天気にも恵まれ、暖冬で残っているか心配していた雪も数日前に降ったおかげで十分にあり、スノーシュートレッキング日よりでした。
今回は西目屋村内で、冬期閉鎖していて車が通れない道を歩きながら、雪の上に残った動物の痕跡探しをしました。
身近な場所ですが、普段であれば冬には行けない場所に行ける!ということでわくわくしています。
何か発見があれば観察しながら進んでいきます。
たくさん見つかったのはウサギの足跡。
「ウサギの後ろ足は子どもの手袋と同じくらい大きい!」「大きいからスノーシューを履いている自分たちと同じで、あまり雪にも沈まない!」という発見がありました。
言葉で説明するのは簡単ですが、実際に見てみるととてもよく分かります。
これは何の動物の足跡だろう...と自分たちで推理しています。
「足跡が雪に深く残っているね。ウサギより身体が大きいから重くて、足が細い動物かな?」とヒントをあげると...
自分の手を突っ込んで、本当に深いかを確かめます!素晴らしい発想です!
結果、蹄の足跡だったのでカモシカと判明しました。
観察中は疲れも忘れますが、慣れないスノーシューに子どもたちもだんだんふらふらに...
お弁当を楽しみにしながら頑張って歩いて、なんとか目的地まではたどり着くことができました。
無事に目的地に着いてからは、スコップで雪を掘ってもらいます。
足場を掘ることで、雪を使ってお弁当を食べるイスとテーブルを自分たちで作りました。
さっきまでの疲れはどこに行ったのか、足場を掘る係とテーブル用に雪を積む係に分かれて楽しそうに作業しています。
頑張って作ったテーブルの向こうに広がる景色は...
晴れていたおかげで白神山地の山並みも遠くに見ることができました!
最後に、頑張って歩いたので、西目屋自然保護官事務所で使っているストーブのペレットの空き袋を使って"しり滑り"をして楽しんできました。
実際に動物を見つけることはできませんでしたが、たくさんの動物が住んでいる痕跡を見つけることができ、さらに冬の山での楽しみ方を体験することができました。
白神山地がすぐ近くにある西目屋村の豊かな自然を感じることができたのはないでしょうか。