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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

矢口高雄『生きものと自然の世界展』開催中

2015年07月23日
秋田 足利 直哉

 昨日の日記で報告したミニフォーラムに続いて"野生動物とふれあい学ぶ"第二弾は、奥森吉青少年野外活動センターで開催中の『矢口高雄 生きものと自然の世界展』で、これはミニフォーラムと同時開催した企画展示です。

  

 (私が説明するまでもありませんが・・・)矢口高雄さんと言えば、秋田県横手市出身の漫画家で、『釣りキチ三平』や『トキ』などの代表作があります。更には昔の田舎の風景画や動物たちの様子を描いた自然画も多く描いていて、漫画家としてだけでなく画家としての一面も持ち合わせています。作品には森吉周辺の風景画や阿仁のマタギをテーマとした『マタギ列伝』もあって夏休みに併せて森吉の自然と生きもの達に興味を持ってもらうきっかけとしては最高だと思っています。

  

 展示しているのは、三平君と野生動物が描かれているもの、野生動物が描かれているもの、マタギ列伝や釣りキチ三平のコミック版の表紙など合計24点。クマゲラの営巣木の下で三平君が釣りをしている絵は森吉のイメージにピッタリです!

 

会場入り口:クマゲラ親子と三平君のタペストリーがお出迎え

 

阿仁川の風景画とマタギ列伝の表紙絵

 

会場全体の様子

 

  

生きもの達の絵を集めたコーナー

 

 この会場は普段はあまり人が出入りするような場所ではありませんが、今回矢口さんの作品を展示したことで、施設の管理者も『この部屋も森に近いし、生きもの達の絵を展示するのにピッタリだね』なんて改めて感じたようです。

 またフォーラムに参加された方々にもじっくり鑑賞していただきました。何人かの方に「どの絵が好きですか?」と聞くとそれぞれ違った答えが返ってくきました。色々な好みの方に満足してもらえる多様性も兼ね備えてます。

 この企画展は今週の金曜日に森吉山野生鳥獣センターに引っ越しして8月23日まで開催します。ちょうど夏休みに当たる期間の開催ですので是非、森吉山野生鳥獣センターに足を運んで、ご覧頂きたいと思います。

  

 

 この企画展は秋田県横手市増田町にある『まんが美術館』に多大なご協力を頂いて実現しました。原画の複製や額装、キャプションやポスターの原稿作成まで本当にお世話になりました。また本来業務で忙しい中、この企画のために矢口先生と調整して下さったりときめ細かくご対応していただきました。私達だけでは到底実現出来なかった企画でした。この場を借りて感謝申し上げます!!