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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

乳頭スノーシューハイキング

2015年02月24日
鹿角 高橋 孝貴

ここのところ数日間はすっかり春のような暖かさで、気持ちの良い天気が続いていますが、10日ほど前は冬の嵐でした。このため、2/14(土)の後生掛スノーシューハイキング(八幡平ビジターセンター主催)は残念ながら中止となってしまいましたが、天候が回復した2/15(日)の乳頭スノーシューハイキング(休暇村乳頭温泉郷と環境省の共催)は、予定通りに開催されました。

冬のブナの回廊


夏には木漏れ日が心地よいブナの回廊、真冬はこんな様子となっています。冬の空吹湿原に向けて、いよいよ出発です。

雪漕ぎ


2日ほどの間に1mも新たに積もった雪の中を、一生懸命漕いで進みます。先頭で道を切り開く人はとても体力を使うため、順番に先頭を替わりながら進んでいきます。

雪漕ぎ体験


それほど雪が深くない平地で、雪漕ぎ体験をしてみてもらいました。この日参加してくれた小学生の女の子、楽しそうに張り切って進んでくれました。その後、ご家族の方々も負けじと雪漕ぎ体験を楽しんでいらっしゃったのが印象的でした。

休憩後の再スタート

途中、しばしの休憩をはさんで再スタートするも、やはり雪は深く、思うようなペースでは進めません。

空吹源泉

空吹源泉付近にある積雪計を確認すると、2.8m。この場所は風の通り道となっているせいか、他の場所よりも積雪が少なめでしたが、それでも1週間前の下見から0.8mも積雪が増えていました。雪漕ぎが大変なはずです、、、

この時点で、この場所の通過予定時刻を大幅に超えていて、しかもスタッフ・一般参加者の皆さん全員、雪漕ぎでかなり体力を消耗している状況でした。このため安全面を第一に考えスタッフ間で協議して行程を短縮し、この場所の上部にある空吹湿原へは行かずに来た道を引き返すこととしました。観察ポイントは減ってしまいましたが、そこはさすがのパークボランティアさん方、一度通ったコースの新たな観察ポイントを紹介しつつ、一般参加者の皆さんが最後まで楽しめるように工夫を凝らしたガイドをしてくださいました。

折り返し後の様子


帰り道、心地良い青空が広がり始め、日の光が雪原を綺麗に演出してくれました。

出発地点に戻ってきた時、参加者の方々の顔には疲れよりも満足感が浮かんでいるように見えたのがとても嬉しかったです。ご参加の皆さん、本当にお疲れ様でした。