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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

紅葉のブナの森ハイキング

2014年10月22日
鹿角
先日、休暇村乳頭温泉郷と環境省の共催で、紅葉のブナの森ハイキングを開催しました。

気持ちよい秋晴れのもと、綺麗に色づいた乳頭温泉郷のブナの森をゆっくりと歩きながら、森の中に見られる様々な生き物たちの営みについてパークボランティアさん達の解説とともに学びました。



ブナの森の中は黄色い光にあふれていて、皆さん、地面に積もった枯れ葉を踏む感触を味わいながら楽しそうに歩かれていました。



大きなブナの枯れ木には、これまた大きなサルノコシカケがたくさん生えていました。その名の通り、猿が腰をかけてもびくともしない程の堅さ、そして座りやすそうな形です。



空吹湿原の近くにはマザーツリーと呼ばれるひときわ大きなブナの木があり、思わず見上げてしまいます。木々の世代交代についても学びました。



乳頭温泉郷のブナの森で見られるアカゲラやオオアカゲラ、アオゲラといったキツツキの食事跡も見つかりました。ブナの枯れ木にたくさんの丸い穴が開いています。



鶴の湯峡にかかる吊り橋、結構揺れますが、皆さん颯爽と渡られていました。吊り橋の下を流れる先達川は温泉水の影響で青みがかっていて、紅葉の時期は鶴の湯峡が特に美しい色合いとなります。

散策後、参加者の皆さんに紅葉のブナの森をテーマとした俳句を詠んでいただき、全員で作品を鑑賞して今回のハイキングを締めくくりました。

もうすぐ乳頭温泉郷は雪の季節となりますが、冬のブナの森もまた格別の味わいがあります。来年2月に予定されているスノーシューハイキングにも是非ご参加してみてください。