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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

夏の小白森・大白森湿原観察会

2014年07月08日
鹿角
7月6日(日)、休暇村乳頭温泉郷・環境省共催で「夏の小白森・大白森湿原観察会」が行われました。

小白森・大白森は、八幡平から秋田駒ヶ岳まで連なる縦走路上に位置する高層湿原で、周囲の山々から眺めたとき、その広大で平らな台地状の山容がひときわ目に付きます。




乳頭温泉郷・鶴の湯温泉近くの登り口に集合し、まずは長い登り坂です。パークボランティアさんの先導による絶妙なペースで登っていきます。今回参加された方々は皆さん健脚揃いでしたが、それでもやはり休憩の際にはお疲れの表情が、、、




長い登りを終えて前方の視界が開けると、最初の目的地・小白森に到着です。オオシラビソの木が混じる湿原には、たくさんのニッコウキスゲやワタスゲが見られ、皆さん疲れも忘れて写真撮影をされていました。




小白森を越え、大白森までの間はオオシラビソの林を歩きます。パークボランティアさんから、オオシラビソの枝の曲がり具合を観察するとここらへんの積雪量が分かるという説明があり、皆さん木を見上げて納得していました。




最終目的地・大白森の手前は急な登り坂となっていますが、この坂を登り切ると一気に広大な空間が広がります。




見渡す限りの平らな湿原ではトキソウやモウセンゴケ、サワラン(アサヒラン)などが観察され、皆さん周囲の山々の景色も眺めながら、のんびりと木道散歩を満喫されていました。

小白森・大白森は、そこにたどり着くまでの登り坂が厳しいですが、その先に広がる景色は何とも言えない開放感に満ちています。ぜひ一度訪れてみて下さい。