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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

洋野町 トレイルパートナー・サポーター説明会!

2014年05月30日
八戸
5月29日、洋野町でトレイルパートナー・サポーターの説明会が行われました。
この日はとても暑く、最高気温30度を超える真夏日で皆さんお疲れであったにもかかわらず、約30人もの地域の人たちが集まってくださいました!




今回の説明会は、トレイルパートナー・サポーターとは一体どんなことをするのか、について理解していただくことが目的です。

まずは、自然保護官の高橋が実際に京都ロングトレイルを歩いた際に、地域の方がしてくださった「おもてなし」の事例紹介から始まり、
すでに広がりつつある洋野町でのおもてなし「洋野エモーション」についても、洋野町役場の方からご紹介いただきました。





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“『洋野』エモーション”とは??

昨年10月にスタートした「東北エモーション」は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行する鉄道車両です。新しい東北を発見・体験することをテーマとした列車で、列車全体が「移動するレストラン」となっています。車窓を流れる三陸の海を眺めながら、東北の食材をふんだんに使ったメニューを楽しむことができます。(ぜひ乗ってみたい!)





そして、「はるばる東北に来てくださる人たちを、洋野町民でぜひおもてなししたい!」という洋野町の人々の熱い思いから始まったのが『洋野エモーション』なのです!













写真のように、電車が洋野町を通過する際には、地元の方々が大漁旗を振ってお出迎え!
方言で書かれた「まだきてけろな~❤」の横断幕も、乗客にとってはとても嬉しいですね!

説明会では東北エモーションがテレビで取り上げられた際の映像を見ていただいたのですが、映像の中で、洋野町の人々のあたたかいお出迎えと、それを見た乗客がとても喜んでいる様子を見て、なぜだか僕まで涙が出そうになりました。

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地域の方によると、最近ではみちのく潮風トレイルを歩く人が増えてきているそうです。「大きなリュックを背負って海側を歩いているグループを見た」とか、地元の宿泊施設では「今までは仕事の用事で来る平日の宿泊客が多かったが、最近では遠方からのお客様や土日の宿泊客が増えている」という声もありました。

そして中には、「雨の降る寒い日に歩いている人が居たから、家にあげて2時間ほど暖をとらせてあげた」という方もおり、「ご飯も出してあげればよかった」と後悔していました。(すごい!)




・・・約1時間に及ぶ説明会終了後にはなんと、記念すべきトレイルサポーター第一号も誕生しました~!!
ほかにも、すでにサポーターになる予定の方も数名いらっしゃいます!!

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トレイルに限らず、外から来た人に対する「最高のおもてなし」は、町民の方々が飾らずにありのままの姿でお出迎えしてくださることです。
洋野の人たちの温かさ、そして、洋野町の自然の豊かさ、地域の暮らしなど、遠くから洋野町を訪れる方々にもぜひ知ってもらいたい!そのためにも、これからもっと多くの方がトレイルパートナー・サポーターになってくれるように一緒に頑張っていきます!