東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

休日の大潟草原野鳥観察舎にスタッフが常駐します

2014年05月26日
秋田
 このところ、夏間近を思わせる五月晴れの日と、どんより不安定な日を繰り返している秋田市内です。

 先日、大潟草原野鳥観察舎にとって大きな節目となる日を迎えましたのでお知らせします。

 大潟村の国指定大潟草原鳥獣保護区にある野鳥観察舎は2代目の建物で、今年で20年目を迎えます。およそ20年間風雪に晒され、老朽化が目立つ部分もあって、大規模な補修工事を実施したことは4月14日の日記でお伝えしたところですが、その補修工事を実施している中、大潟村の高橋村長の発案で村当局より『大潟村には野鳥観察に訪れる方が大勢いらっしゃるが、その拠点となる施設が野鳥観察舎なのでそこにスタッフを常駐させられないか?』とありがたいご提案を頂きました。
 大潟村は今年、村創立50周年を迎え様々な取り組みをしているところですし、大潟草原野鳥観察舎は整備から20周年目の年に大規模補修工事を実施。そんなまたとない絶好のタイミングで、話が進み、先日5月24日(土)より利用者からの要望も多かったスタッフの常駐化が叶ったのでした。



 その直前には大掃除を実施。これまでは様々な物で溢れていた建物もかなりスッキリとし、広々とした空間をいつもより念入りに窓を磨き、床にこびりついた垢を落とし、トイレも気持ちよく利用できるようにし、床にワックスを掛けて万全の体制で、来館者を受け入れられる環境を整えました。私が見た中で一番キレイで広々とした野鳥観察舎となりました!!




 これまでは、大潟草原鳥獣保護区管理棟という堅苦しい名称で、鳥獣保護区管理員が調査する際や、事務所の各種事業を実施する際に不定期で開館していたのですが、実際には2階部分には十分な野鳥観察スペースと道具が備えてあって、多くの方々にご利用頂ける様な環境があったにも関わらず、諸般の事情により定期的な開館ができずにいましたので、当事務所にとってもとても嬉しい事でした。
 間違いなく秋田自然保護官事務所の2014年の10大ニュースの上位にランクされる出来事でしたし、大潟草原野鳥観察舎にとって一つの記念日なった事は間違いありません。これを機により多くの方々にご利用頂ければ関係者の一人としてとっても嬉しく思います。



 大潟草原野鳥観察舎にスタッフがいるのは4月から12月までの土曜・日曜・祝祭日の午前9時から午後3時まで。12月については建物が面している道路が非除雪区間となっているため、積雪の状況によって期間に変更がある可能性もあります。詳しくは東北地方環境事務所のHPをご覧ください。