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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

大潟草原鳥獣保護区管理棟補修工事のお知らせ

2013年10月25日
秋田
 県内各地から冬の渡り鳥の飛来情報が聞かれるようになってきました。そんな時期に誠に恐縮ですが、大潟草原鳥獣保護区管理棟では野鳥観察用のバルコニー部分の補修工事を開始しました。


 年中無休で24時間利用可能の野鳥観察用バルコニーですが、経年劣化等により観察台の土台部分に不安が感じられるようになっていたので今回改修工事を実施する事にしたものです。
 大潟草原鳥獣保護区でもカモ達がどんどん飛来してきていますし、猛禽の羽数も増えてきて観察が面白くなる時期になっている中での工事で皆様には大変ご不便とご迷惑をおかけいたしますがご理解とご協力をお願いいたします。


 現在、管理棟の周りには足場が組まれており、観察用のバルコニー部分へ上る階段は進入禁止となっております。既に解体工事が始まっておりますので絶対に立ち入らないようにお願いいたします。
 なお、工事の完了は11月下旬頃を予定しております。その頃はちょうど大潟村にガン・カモ・ハクチョウ達が飛来するピーク時期に当たりますので、その時には新しくなった観察台をご利用いただけるはずです。それまでの間、しばしお待ちいただきたいと思います。
 ちなみに鳥獣保護区管理員さんが勤務している日には管理棟の利用が可能です。不定期の勤務ではありますが、運良くその日に当たれば最新の野鳥観察情報を教えてもらえると思いますので、気になる方はお立ち寄りください。





 と、このまま終わっては申し訳ないので・・・管理棟を利用しなくても観察可能な野鳥情報をちょっとだけ。


 最近、大潟村内では猛禽類の観察機会が増えてきました。先日はチュウヒにモビングするハシボソガラスを観察し、その直ぐ後にネズミを捕らえて樹上でちぎって食べているノスリを観察しました。
 これは大潟草原鳥獣保護区内の南の池公園周辺などで観察したものです。この周辺では他に、チョウゲンボウが頻出する場所があったり、ケアシノスリの観察情報もあるようです。

 この季節の大潟村の特徴として『トビよりもノスリの方が多い』とは、地元愛鳥家の間で聞かれる声です。確かに道路沿いでも林縁部でも草地でも沢山のノスリが観察できました。チュウヒもこの周辺ではかなりの確度で観察できますよ!!
 このエリアでのこうした観察には自家用車の利用が有利ですし、ある程度待ち時間も覚悟する必要があります。