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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

秋田駒ヶ岳の山開きとパークボランティア

2013年06月09日
鹿角
6月1日(土)秋田駒ヶ岳の山開きが行われました。
この山開きは多くの方達に支えられて実施されており、地元仙北市などの関係団体とともに、中心となっているのは秋田駒ヶ岳を活動の拠点にしている南八幡平地区パークボランティア「ホシガラスの会」の皆さんです。

八合目から山頂までの登山道は雪で覆われ、とても歩きにくく、方向も一部わかりにくくなっています。登山者の安全の助けになればと雪渓の下にある登山道に沿って杭やロープを設置し、雪を削って歩きやすくするなどの活動をパークボランティアの皆さんに協力頂いています。
パークボランティアによる活動は、山開き前の5月28日、31日、山開き当日と翌2日に行われました。
雪が多かった秋田駒ヶ岳も連日の好天で1日に50センチも雪が溶ける日もあるそうで、日に日に山肌の新緑が増えており、条件の良いところではショウジョウバカマなど数種類の高山植物が楽しめました。

「山開きの時期にこれほどの雪が残った年はない」というのが多くの皆さんの声でしたが、この雪のため水道管が破損し、八合目避難小屋の水の出が悪く水洗トイレが使えないなどの影響が出ています(非水洗トイレは使えます)。なるべく山麓でトイレを済ませるように協力をお願いいたします。


6月1日快晴の元、秋田駒ヶ岳は山開きの日を迎えました。八合目登山口にてシーズンの安全を祈願する神事が行われ、男岳山頂では秋田県側と国見温泉登山口から登った岩手県側の関係者が合流して万歳三唱で登頂をお祝いしました。

八合目登山口の水圧が低くてトイレを開けれないのは、この雪の下に原因があるようだ、とこれから雪を掘って水道管を確認しようとしています。

新道コースの雪渓を確認しながら歩いています。スコップで削った歩道の脇には杭が打たれ、ロープが張られます。この場所は全長100メートル程の雪渓で、一日に50センチほども雪が溶ける事があるそうで、1間の長さの杭は半分まで打ち込んでくださいとの指示がありました。