アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
秋便り
2012年10月23日
十和田
十和田湖も例年以上に残暑が厳しかった9月。もういい加減にしてくれと思い始めた21日から一気に寒くなりました。
そこからもう1ヶ月も経ってしまったのですね。すでに自宅はストーブフル稼働、事務所のペレットストーブも始動しました。
さて、現在の十和田湖の様子ですが、例年より遅れていた紅葉もやっと全体的に色がつき始め、そろそろ見頃を迎えそうです。
20日に行われた十和田湖西側の外輪山、白地山観察会より、展望所からの眺め。
キンクロハジロなどの冬鳥の姿もすでに確認されていますが、まだまだ南へ下っていく途中の先発部隊。すぐにいなくなって鳥相がころころ変わっています。
湖ではヒメマスやサクラマスといったサケ科の魚の遡上がピークを迎えています。
十和田湖を代表する魚「ヒメマス」は、明治36年に和井内貞之によって十和田湖での養殖に初めて成功した魚です。サケ科の淡水魚で、食卓でおなじみのベニザケ(紅鮭)が湖で成熟するようになったもの(陸封型)です。産卵の時期になると生まれた川に戻ってくる回帰性を利用して、十和田湖の秋田県側の玄関口、和井内において孵化事業が行われております。現在孵化場では採卵作業が行われており、そこで受精された卵を孵化、5cmほどの稚魚になるまで育て、6月頃十和田湖へと放流します。そして3年後の今時期、成魚となってまたこの孵化場へと帰ってくるのです。
今回特別に採卵作業の様子を見せてもらいました。明治の頃四苦八苦した和井内氏の努力の成果が今に息づいているのかと思うと、ただただ感動してしまいました。
ヒメマスのメス
採卵の様子
そこからもう1ヶ月も経ってしまったのですね。すでに自宅はストーブフル稼働、事務所のペレットストーブも始動しました。
さて、現在の十和田湖の様子ですが、例年より遅れていた紅葉もやっと全体的に色がつき始め、そろそろ見頃を迎えそうです。
20日に行われた十和田湖西側の外輪山、白地山観察会より、展望所からの眺め。
キンクロハジロなどの冬鳥の姿もすでに確認されていますが、まだまだ南へ下っていく途中の先発部隊。すぐにいなくなって鳥相がころころ変わっています。
湖ではヒメマスやサクラマスといったサケ科の魚の遡上がピークを迎えています。
十和田湖を代表する魚「ヒメマス」は、明治36年に和井内貞之によって十和田湖での養殖に初めて成功した魚です。サケ科の淡水魚で、食卓でおなじみのベニザケ(紅鮭)が湖で成熟するようになったもの(陸封型)です。産卵の時期になると生まれた川に戻ってくる回帰性を利用して、十和田湖の秋田県側の玄関口、和井内において孵化事業が行われております。現在孵化場では採卵作業が行われており、そこで受精された卵を孵化、5cmほどの稚魚になるまで育て、6月頃十和田湖へと放流します。そして3年後の今時期、成魚となってまたこの孵化場へと帰ってくるのです。
今回特別に採卵作業の様子を見せてもらいました。明治の頃四苦八苦した和井内氏の努力の成果が今に息づいているのかと思うと、ただただ感動してしまいました。
ヒメマスのメス
採卵の様子