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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

「秋田駒ヶ岳」山開き

2012年06月06日
鹿角
6月1日、今年も晴天に恵まれ「秋田駒ヶ岳」が山開きをしました。
岩手県側の国見温泉登山口と秋田県側新道コースから登山の両県関係者が男岳山頂で合流し、両県からの大勢の登山者に迎えられてピッケル交換などのセレモニーが行われました。

今年は雪が多いとか少ないとかの話題はありますが、山開きに向けての準備作業の紹介をしたいと思います。
5月29日、外気温4度、15メートルの風、濃霧、本日の作業は八合目からの新道・シャクナゲコース雪渓のルート工作、45度の斜面のスコップによる雪渓の道付け、杭打ち、ロープ張り等です。
森林管理署、秋田県、仙北市、パークボランティア「ホシガラスの会」の皆さん総勢40数名による作業でした。

5月31日、晴天、本日の作業も新道・シャクナゲコース雪渓のルート工作で、パークボランティア「ホシガラスの会」の皆さんが大勢で作業を行いました。手に手にカケヤ、スコップ、杭、ロープなどを持ち、連日の晴天で溶けた仮歩道の斜面の杭を見ると50センチ近く雪が溶けていました。作業にあたる皆さんは毎年のこととして、夏道が露出するまで作業が続くのだそうです。
トイレの水が出ないとかのアクシデントはありますが昨年の大荒れの天候から思えば快適な作業のようでした。

 山開き当日の駒ヶ岳は晴天の元360度の展望、足下にはミヤマキンバイ、ヒナザクラ、ヒメイチゲなど10数種類の花たちがすでに見頃を迎えていました。
多くにお皆さんの手により、今年も秋田駒ヶ岳は準備が整い、大勢の登山者の皆さんを迎えることができます。


濃霧の中、新道コース大雪渓のルート工作。45度ほどの雪渓はまだ200メートルほども続きます。


晴天の元、快適な作業日、29日に打ち込んだ杭が大分浮いていました。明日の山開きに向けてしっかりと打ち込みます。仮歩道も削り直しです。


秋田・岩手県の関係者、登山者の皆さんが晴天の秋田駒ヶ岳「男岳」山頂で合流してピッケル交換などのセレモニーを行い、駒ヶ岳の山開きのお祝いをしました。どこまでも新緑の山並みが続きます。