東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

乳頭ブナの森スノーシュウハイキング

2012年02月22日
鹿角
「乳頭の森スノーシューハイキング」

 2月19日(日)曇/雪の中、休暇村乳頭温泉郷主催の「乳頭ブナの森スノーシューハイキング」に行ってきました。

 12名の一般の方を2班に分け、自然解説役のPV「ホシガラスの会」の皆さん9名が駆けつけてくれました。
本日の「空吹湿原コース」は夏場の道は完全に雪の下に隠れ、どのブナも重そうに雪を乗せています。コースのコンデションが悪くてショートカットしたことで、全行程3キロほどの行程で、先頭は膝までのラッセルです。

 夏の頃の景色とはずいぶん違っていますが、夏の名残の「イワガラミ」、厳しい寒さによる凍裂の跡、ブナの木に残る熊だな、鳥の食痕、巨大なサルノコシカケ群、顕微鏡を持参しての雪の結晶の観察などの解説が好評でした(PVの方達の個性が出て、時に臨場感がある)。

 雪のブナ林の中で、前の人の踏み跡ではなく、新雪を自分で踏んで歩くことの楽しさを体験しながら、表情に少々硬さの見られた方達も次第に笑い声が聞かれ、休暇村に着いたときにはとても良い顔になっていました。

 閉会式の場面では、参加者の皆さんからPVの皆さんをはじめとするスタッフに拍手をいただき、今日はとても良い日になったと思いました。PVの方の中には悪天候の中、往復4~5時間をかけて来てくれた方もいましたので、これがボランティア活動の原動力になっていると実感できました。


冬のブナ林の解説中、雪の重さの説明は臨場感があります。

雪の高さがあるのでサルノコシカケも今日は目の高さです。それにしてもこんなに大きなサイズが木の上の方までダダーと生えていました。

新雪を自由に散策中なのですが、皆さん悪戦苦闘しています。カメラを向けたら、ゆとりの表情の方がポーズをとってくれました。