アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
雪に埋もれる酸ヶ湯
2012年01月18日
十和田
酸ヶ湯の積雪量が4mに迫ろうとしています。酸ヶ湯は八甲田山の標高約900mに位置する温泉地で、古くから湯治場として栄え、現在では温泉以外にも登山やスキーの重要な拠点として一年中多くの人が訪れています。
環境省の管理する酸ヶ湯キャンプ場(冬期間は閉鎖)の管理棟は一階部分の窓は雪囲いがされていますが、それよりも高い位置にある窓はむき出しになっています。積雪が3mを超えるとこの窓まで雪で埋まってしまうため人力で除雪してきました。
昨年も同じくらいの大雪に見舞われましたが、今年は雪の状態が違うようです。寒さの緩む日が無いためか、管理棟の屋根の雪庇が異常なまでに大きくなっていました。
地面の雪はとてもふかふかでスキーを履いていても簡単に膝上まで潜ってしまいます。平地なのにスキーを滑らせて歩くことが全くできず、50m程の幅のキャンプサイトを横断するだけで一苦労しました。
試しに板を外して雪面に立ってみました。
普通に立っただけでこれくらい埋まりました。歩こうとすると胸まで沈んでいきます。スキーかスノーシューが無いと歩くのはほぼ無理です。ちなみに後ろに見えているのが酸ヶ湯キャンプ場の管理棟です。
酸ヶ湯の積雪がこれくらいの量になると、おもしろいものが現れます。
細長いかまくらの様に見えますが、これは国道から酸ヶ湯温泉の南口に続く通路です。総距離で20~30m程あります。雪に横穴を掘って作ったのではなく、雪が降る度に通路の除雪を続けていくとやがて人の背丈程の溝になります。その溝のてっぺんが、地吹雪によってつながり、さらに雪が積もることで立派なトンネルになるのです。
通り抜けるのはちょっと怖い気もしますが、入り口をのぞいてみるだけでも不思議な気分を味わえます。
酸ヶ湯に行く途中に奥入瀬渓流を通過したところ、12月27日のAR日記で紹介した馬門岩の氷瀑がまた成長していました。つららが太くなって柱の様になっている所もあります。実はこの写真の左側にも見事な氷瀑がありますが、高さがありすぎて道路からではカメラに収まりませんでした。岩の凹みを流れる水が一本の大きな滝を作り上げています。
写真では伝えきれない迫力ある姿をぜひ多くの方に直接目でご覧いただけたらと思います。
環境省の管理する酸ヶ湯キャンプ場(冬期間は閉鎖)の管理棟は一階部分の窓は雪囲いがされていますが、それよりも高い位置にある窓はむき出しになっています。積雪が3mを超えるとこの窓まで雪で埋まってしまうため人力で除雪してきました。
昨年も同じくらいの大雪に見舞われましたが、今年は雪の状態が違うようです。寒さの緩む日が無いためか、管理棟の屋根の雪庇が異常なまでに大きくなっていました。
地面の雪はとてもふかふかでスキーを履いていても簡単に膝上まで潜ってしまいます。平地なのにスキーを滑らせて歩くことが全くできず、50m程の幅のキャンプサイトを横断するだけで一苦労しました。
試しに板を外して雪面に立ってみました。
普通に立っただけでこれくらい埋まりました。歩こうとすると胸まで沈んでいきます。スキーかスノーシューが無いと歩くのはほぼ無理です。ちなみに後ろに見えているのが酸ヶ湯キャンプ場の管理棟です。
酸ヶ湯の積雪がこれくらいの量になると、おもしろいものが現れます。
細長いかまくらの様に見えますが、これは国道から酸ヶ湯温泉の南口に続く通路です。総距離で20~30m程あります。雪に横穴を掘って作ったのではなく、雪が降る度に通路の除雪を続けていくとやがて人の背丈程の溝になります。その溝のてっぺんが、地吹雪によってつながり、さらに雪が積もることで立派なトンネルになるのです。
通り抜けるのはちょっと怖い気もしますが、入り口をのぞいてみるだけでも不思議な気分を味わえます。
酸ヶ湯に行く途中に奥入瀬渓流を通過したところ、12月27日のAR日記で紹介した馬門岩の氷瀑がまた成長していました。つららが太くなって柱の様になっている所もあります。実はこの写真の左側にも見事な氷瀑がありますが、高さがありすぎて道路からではカメラに収まりませんでした。岩の凹みを流れる水が一本の大きな滝を作り上げています。
写真では伝えきれない迫力ある姿をぜひ多くの方に直接目でご覧いただけたらと思います。