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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

こんなに白い幼鳥もいました

2011年12月19日
秋田
 週末ドカッと降った雪で秋田市内の道路も圧雪となっている箇所が多くなっていますが・・・あちこちに事故やスリップの痕跡が見られました。ただでさえ緊張する雪道の運転ですが輪をかけて慎重にならざるを得ません。まだ雪道の感覚が戻らない方も多いのかも知れません。皆さん安全第一でいきましょう!!


 

 各地で白い世界が広がっている秋田県内ですが・・今日の日記の写真はまだそれほど白くはなっていない時期に撮影したものですので、現況とは異なるのがちょっと気になるところです。でもネタとしてはそれほど古くはありませんのでご容赦ください。

 保護区の巡視を終えて、引き返す時に通る道路沿いにハクチョウの群れが見えました。【コハクチョウ】が主体の群れでした。


 上空をノスリが通過したので何羽かの【コハクチョウ】が上空に目をやっています。全く警戒をしない個体も多かったですが、こうしてガン見している個体もいます。その辺にも個性が表れているようで面白かったので、ここから話を膨らませることも出来るのですが・・・前回までの流れを受けて今日も【コハクチョウ】の幼鳥の中にかなり白い羽に換わっている個体を見つけましたのでその話を。

 上の写真には4羽の幼鳥が写っています。上空を見上げている2羽と採餌に夢中の1羽、そしてもう一羽どこか別方向を眺めている個体が居ますが、今日の主役はその別方向を見ている個体です。
 その個体をアップで撮影してみました。




 運良く両側の撮影が出来ました。翼ははかなり白く、胴体部分はむしろ白い羽の方が多いようにも見えます。頸部から頭部にかけてもこれまで見た幼鳥の中では最も換羽が進んでいる様に見えます。
 特に頬や嘴の付け根付近の白い羽が目立ちます。嘴の色も他の個体はピンクが強い印象を受けるのにこの個体は随分と白っぽく見えます。人間で言えば『大人っぽい顔つき』って事になるのでしょうかね?


 12月も中旬から下旬へと向かい、ハクチョウ達がやって来てから随分と時間が経過いたしました。この間も幼鳥たちは日々刻々と成長しているようで、換羽も進行しています。この先もどんどん成長していく事でしょう。これからもハクチョウの観察を継続していくと幼鳥の成長がある程度見えてくるかも知れません。

 皆さんも日々成長し、大人びて、逞しく(?)なっていく【コハクチョウ】の幼鳥たちを見守ってみませんか?