ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2011年8月

35件の記事があります。

2011年08月23日裏磐梯地区オオハンゴンソウ防除活動実施

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰

ここ数日裏磐梯は、夏の暑さも和らぎ、過ごしやすい日が続いております。
報告が遅れましたが、毎年実施しているオオハンゴンソウ防除作業の様子をお伝えしたいと思います。

8月11日(木)裏磐梯地区五色沼周辺にて、特定外来生物であるオオハンゴンソウの一斉防除活動を実施しました。毎年、お盆前に様々な行政機関・関係団体により実施している活動ですが、今年はオオハンゴンソウの花が多く咲く時期を選び、例年より1週間ほど遅らせて行いました。今回ご協力いただいた方々は、福島県、北塩原村、猪苗代土木事務所、福島県自然保護協会、裏磐梯エコツーリズム協会、裏磐梯地区パークボランティア、一般参加者の方々に加え、今年から新たに福島大学共生システム理工学類の先生、学生さんにも加わっていただきました。暑い中そして短時間ではありますが、防除活動にご協力してくださった皆様本当にありがとうございました。


開会式の様子


少しでもオオハンゴンソウが目に付くところは、藪の中でも刈りに行きます。
この日は、明け方まで雨が降っていたため、少し日が差すと蒸すような暑さでした。


猪苗代土木事務所さんには、長瀬川沿いの群落を刈り払い機で攻めてもらいました。

このような大規模なオオハンゴンソウ防除活動も今年で5年目を迎えました。今後も、裏磐梯の在来植物を守るためにも継続して防除活動を行っていきます。

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2011年08月20日大沼歩道熊騒動

十和田八幡平国立公園 鹿角 阿部 明広

大沼歩道熊騒動
8月14日、本日も鹿角市と合同で大沼歩道の入り口で観光客の皆さんに熊注意のチラシ配布を行いながら、歩道の合同巡視2日目です。午前中は熊の姿を見ず、もう出るなよ、と念じつつ。

14:00、巡視中に親熊、そして子熊を続けて目撃したので、熊よけスプレーを構えて警戒をしていたところ、木道脇の藪の中からこちらを伺っている熊と遭遇しました。熊よけスプレーを5Mの距離から発射すると、この熊は、側の立木に駆け上がり、駆け下って逃げていきました。

8月6日以来、頻繁に目撃されていた体長1M程の親熊でした。

 この熊については、害獣として駆除されるべきか否かについての議論がありました。すでに「熊出没中」・「もし熊に出会ったら」、の看板、人の存在を知らせる警鐘(ガンガン)の取り付けを自然保護官事務所として行っていたし、市と県との打ち合わせの中では、駆除の前に出来ることとして、熊出没の場所と対処についてのチラシの配布をする。盆中で観光客が増える期間の合同パトロールを行う。大沼の熊が食べている水芭蕉の実が無くなったら熊はいなくなるか?、ということを専門家に確認する。などをとりあえずの対策としていました。

 歩道入り口で熊の出没情報を告げ、チラシを配布すると、行かない方、途中から戻る方もいますが、「これだけ人がいるんだから大丈夫・山だから熊がいて当然・何度か会っているから大丈夫」と、散策に行かれる方も多いようでした。
現状では歩道の通行止めの必要はないと判断し、巡視とチラシの配布のみで対応しましたが、もし、歩道上で
事故があったら、この責任の所在はどこにあるのでしょうか。捕獲したら放獣をしてほしい、との申し出はしていますが、予算的な問題もあると聞きます。何かしらの被害があれば害獣ということになるでしょうが、現状で木道上に出ている親子熊の処遇について、皆さんはどう考えますか。
 
 ~8月14日の熊スプレーで対応して以来、8月19日現在、歩道上でこの熊の目撃はありません。



見栄えはよくありませんが、注意喚起の意味もあり、こんな物を数カ所取り付けました。



歩道の入り口に「もし熊に出会ったら」の看板を取り付けました。



悠然と歩道上に座って、こちらを伺っている母熊。

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2011年08月19日マメザヤタケ

秋田 足利 直哉

 昨日までの大雨は随分と局所的だったようで・・川の合流点を見ると方や増水しているようで方や平常通りのようでと、同じ市でも違いがあったようです。沢歩きや渓流釣りなど水辺にお出かけの際にはいつも以上に慎重にお願いいたします。
 赤水渓谷も桃洞渓谷も増水しています。特に明日お出かけの際には充分に装備を調えて下さいますようお願いいたします。



 昨日のキノコの話に続いて今日も同じ仲間のキノコの話題です。キノコの図鑑をみると昨日紹介したホソツクシタケの前後に【マメザヤタケ】というキノコが掲載されています。そこを読みながら『これって森吉にもあるのかな?』なんて思っていた矢先・・・ 


 森吉山野生鳥獣センターから出発して直ぐにこのキノコを見つけました。はじめはキノコなのかどうかも半信半疑でした。でもこの場所は様々なキノコが次々と発生する場所でいつもチェックしていましたので『前来た時にはなかったのに・・』と言い切ることが出来ます。突然こんな物が生えてくると言うことは・・・コイツの正体は”キノコ”だろう!と思ったのですが・・・

 このキノコ図鑑で見た【マメザヤタケ】と似ているようで、でもなんかちょっと違うようで・・とイマイチ確信が持てませんでした。そんな中、先日確信が持てるような【マメザヤタケ】に出会いました。


 珊瑚状あるいはシカの角状に発生している様子と言い、表面の質感と言い、根元の白い部分と言い、これは!!と思ってやはりちょっとテンションが上がりました^^
 これを見ると【マメザヤタケ】って名前も納得というか、よく見て付けた名前だなと感心しました。色はともかくこれを割ると中に豆が入っているかのように見えます。


 ところで・・・1枚目の写真のキノコですが、後日(と言っても大分時間を空けましたが・・)見てみると表面の質感が2枚目の写真のような感じに変化していました。と言うことで今ではこちらも【マメザヤタケ】でしょう!!と思っています。

 現在森吉山野生鳥獣センターを基点とする各コースでは色々なキノコを見ることが出来ます。赤い珊瑚のようなものや、特大のどら焼きのようなもの、白い液体を出すものや、根元に卵のような物があるもの等など観察のしがいがありますよ!!



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2011年08月18日ホソツクシタケと展示のご案内

秋田 足利 直哉

 激しい雨が断続的に続いています。今後は大雨だけではなく河川の増水、土砂災害にも注意が必要です。また激しい雨は視界も制限します。車を運転する時などにはいつも以上にご注意下さい。




 さて・・皆さんには『生で見てみたい!』と思っているものはありませんか?憧れを持って惹かれているだけではなく、実際に見たらちょっと面白そう^^ってものありませんか?図鑑を見ていて名前が気になったり、身近にありそうなのにこれまで見逃していたんじゃないか?と思えたり、触ってみたい、臭いをかいでみたいと気になる物はありませんか?
 先日、そんなキノコを見つけました。キノコの図鑑をい見ると後ろの方に掲載されている形の変わったキノコ達が気になっていて、どうやらそれも広く分布しているらしいので観察する機会があるんじゃないか?と思い楽しみにしていたキノコでした。 
 

 そのキノコが生えている場所はホオノキの黒くなって朽ちかけている集合果の上です。そこから黒い煙が上がるかのようににょろにょろとした物が生えていました。


 アップで見るとこんな感じです。これが【ホソツクシタケ】というキノコです。
 キノコには様々な形のものがあり、発生場所も様々ですが、この【ホソツクシタケ】はそんな中でも個性的な部類にはいるのではないでしょうか?


 私はこのキノコの仲間を図鑑で見てこんなの見つけたら楽しそうだな~と思っていたのでこれを見つけた時にはちょっとテンションが上がりました^^この【ホソツクシタケ】を見つけるにはホオノキがある場所というのが前提になり、しかも朽ちかけている集合果があってとかなり限定的な感じがしていましたので、見つけたときは嬉しかったです。
 


 はい。もう一つ!というか・・こちらが本題でしょうかね。

 現在、森吉山野生鳥獣センターでは企画展『動物愛護 考えてみようペットのこと。野生動物のこと。』とアクティブレンジャー写真展『心に残る風景』を開催中です。


 館内に設置した案内ボードです。一際眼をひく大判の絵画の向こうにチラッと写真展の様子が写っています!!A3サイズ写真で黒い額縁に入っているのが東北の10人のアクティブレンジャーのイチオシ写真です。是非ご覧下さい!!


 そしてこちらが企画展の様子。布製のポスター(簡単に言うと”タペストリー”です)にイイ感じのイラストと説得力を感じるコピーが書かれています。他にもペットに関する各種パンフレットなどが閲覧いただけるブースもご用意いたしました。是非ご覧下さい!!


 なお、このタペストリーは東北地方環境事務所にあと数セット準備しているのでご希望される施設には貸し出しも可能だそうです。お問い合わせは東北地方環境事務所野生生物課(022-722-2876)まで。


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2011年08月17日ヤマナメクジの仕業

秋田 足利 直哉

 雨が降ったと思ったら大雨洪水警報が出るほどの激しさ・・なんという振り幅の大きさですか。先日まで今期は平年の半分程度の降水量なので渇水状況となり節電に加えて節水の呼びかけがなされていたのに・・。暑さも雨も「適度」がイイです。



 季節の移ろいが感じられる今日この頃、森吉山麓には本格的なキノコシーズンが到来しようとしています。今はチチタケなアイタケなど夏の終わり頃に見られるキノコが多数発生しています。
 そんなキノコを観察していると、時々この様な傷んだキノコを見かけることがあります。


 写真に赤い「←ここ」を付けておきました。こんな感じで部分的にぬめっていて腐りかけているように見えます。でも実際にはこれらのキノコは老菌となっているものばかりではなくハリのある成菌にもこの様な傷みを見かけます。

 このキノコはアイタケという食用になるキノコでいい出汁が出て美味いとされるいます。周囲にあるアイタケの中でその一番良さそうなものを贅沢にもつまみ食いしていたのは・・・


 【ヤマナメクジ】でした。キノコは彼らの好物の一つだそうで、キノコの原木栽培をしている方々にとっては厄介者なんだそうです。今回はアイタケを食べていましたが他のキノコも食べるようです。
 
 この写真にも赤い←を付けておきました。彼らの仕業であることを示すぬめりが残っていました。【ヤマナメクジ】が食事をしているらしきシーンは何度か観察していますが、決して美味しそうには見えない物が多いように思います。その中にあってこのアイタケは彼にとってご馳走であったことでしょう!!何となくむしゃぶりついて一心不乱に食べているようにも見えます。




 さて、話は変わりますが・・・先日、登山道脇にあるドクベニタケらしきキノコをことごとく蹴り倒している方を見かけ「どうしてそんなことをしているんですか?」と声をかけたところ『毒キノコなんて何の役にも立たないんだし、誰かが間違って採って行ったら大変だから』という答えが返ってきました。こうして倒れていたら食用だとは思わないだろうからと厚意でやっているようでした。それに対して私の意見を述べたところ『そんなこともあるか・・・』と言い、その後蹴り倒すのを止めてもらえました。
 そしてもう一つ・・・休憩中に突然『うわ~気持ち悪い』と大きな声を上げる方がいたので行ってみると、足下にいた【ヤマナメクジ】に持っていた食塩を振りかけている場面に出くわしました。どうもその方は生理的に受け付けなかったようで、どうにかしたいけど触わるのは勿論、何かで持ち上げるのも無理なようでした。でもその結果、もっとグロテスクな場面を間近で見る羽目になってしまいました。


 どちらも今期、実際にあった話。そしてこれまでにも何度か見たことのある場面でした。。これらについてこれ以上書くのは止めますが、皆さんはどの様な感想をお持ちになりましたか?
 

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2011年08月16日何回目だろうか?

秋田 足利 直哉

 久しぶりに傘の出番でした。一時強く降ったりと、ややまとまった雨によってようやく街がクールダウンしたような気がします。作物にも恵みの雨になったのではないでしょうか?



 巡視中に見られる花々が夏から秋へと変わってきました。暑い暑いと言いながらも季節の移ろいは確実に進行しているんですね。更にはトンボも成熟度が増し、独り立ちした今年生まれの鳥たちが自力で餌を採るシーンが見られるなどあっという間に時間が流れていくのを感じます。

 そんな中、大潟村のとある畑にペアで過ごす【カワラヒワ】がいました。作物の収穫が終わって次の作物を植える準備をしている段階だったのでしょうか?【カワラヒワ】達は耕された畑をせっせと動き回っていました。

 初めは餌を採っているのだと思っていたのですが・・・・




 口いっぱいに何かを咥えています。どうやら・・・巣材を集めているようです。
 各地で家族で過ごす【カワラヒワ】が見られているので【カワラヒワ】の繁殖は一段落して秋を迎える準備をしているものと思っていましたが・・・
 
 確信はありませんが、「ここのペアは2回目の繁殖だよね~」なんて思って観察している場所もあるので、早く要領の良いペアは2回目の繁殖も終えているものと推察しています。にもかかわらずこれからまた巣を作ろうと言うのでしょうか?いったい何回繁殖するのでしょうか??これから繁殖して秋の渡りに間に合うのでしょうか?


 と、色んな事を考えてしまいますが彼らなりの計算の上で行っている事なのでしょう。きっと私の心配など杞憂に終わってしまうことでしょう。
 大潟村には野鳥達が何度も何度も繁殖するだけの環境が整っているということでしょう。大潟村は私たち人間の食糧生産をするだけではなく、野生動物たちの食糧と命を支える場所なのです!!

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2011年08月16日蒲生干潟のいきもの「干潟はいきている」

仙台 鎌田 和子

毎日暑い日が続いておりますが、みなさんお変わりありませんか?
今日も、国指定仙台海浜鳥獣保護区蒲生特別保護地区の状況をお知らせいたします。

8月12日に調査をしてきました。午前中は「蒲生を守る会」のメンバーのみなさんと調査いたしました。暑い中、多くの目で観ることができてありがたい時間でした。この場を借りてお礼申し上げます。

震災後、確認できていなかった植物で今回確認できたのは、

一株のオカヒジキです。そのとなりには、ツルナがありました。

潜望鏡のような目を動かしていたのは、ヤマトオサガニです。私たちのちょっとした動きに敏感に反応、その行動をしばし眺めて、「干潟はいきている」胸が熱くなりました。


前回の報告には、1匹のクロベンケイガニを載せましたが、今回はいっぱいいるところを「蒲生を守る会」のみなさんから教えていただきました。数えたら100匹はいたのではないでしょうか?



午後、引き続き調査をしていたら、干潟の水面を一団の群れがさーっと飛来、旋回して降り立ちました。シギチ類は、午前中確認したのはイソシギ1羽、メダイチドリ1羽、トウネン2羽、キアシシギ13羽だったのですが、午後のカウントでは、トウネン10羽、キアシシギ13羽がまとまって行動していました。

降り立った先では、採餌行動、水浴びを、この光景も私にとっては、干潟が生きている象徴に感じるのです。大げさかもしれませんが!
今日の河北新報の1面には、大きく「蒲生干潟 復活の息吹」と記事が掲載されています。
これからも、「蒲生干潟の生きている証」を見つけていきます。

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2011年08月15日真夏の雪?

秋田 足利 直哉

 まだまだ暑い日が続きます。今期はこんな事を何日書いてきたことでしょうか・・雨が降ってもそれがかえって蒸し暑くすることとなったりとなかなか涼しさを感じることが出来ません。



 そんな日が続いていたからもしかして願望もあったのでしょうか?巡視中に『あれ?雪?なわけないよな・・・』っていう光景を見ました。


 これがその光景です。一面真っ白というわけではありませんが、白いフワフワしたものが一帯に散らばっていました。


 別角度でもうちょっと近づいて見た写真です。この時点で植物に詳しい方であれば、なんなのか察している事でしょうね。


 フワフワの正体がこれ!【ドロノキ】種子です。房状に綿毛がたくさん付いたものが周囲一帯に落ちていたのでした。
 風が吹くと種子を飛ばす様子が観察でき、それもまた雪が舞っているかのような光景ですが、今期は風のない蒸し暑い日が多かったせいか?風に飛ばされずに地面にバラバラと落ちていました。


 日差しがあればジリジリと暑く、林の中もムンとして蒸し暑い中、視覚情報から、願望も込みで想像力を働かせた事で、ほんのちょっとだけ涼しさを思い出した気がしました。先日、『冬のことを考えれば少しは涼しくなる』という友人の言葉を聞いて、『は?』と思っていましたが、意外にも当を得た意見だったのかもしれません。。皆さんの周りには何か涼しさを感じられる物はありますか?


 

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2011年08月12日クマに注意

秋田 足利 直哉

 震災から5ヶ月が過ぎました。しかし今も4千人を超える行方不明の方がいて、8千人を超える方が避難生活をしています。一方で復旧・復興へ向けて力強く前に進んでいる方も多くいらっしゃいます。昨晩あった地震はあの日の記憶を呼び覚まさせます。。一日も早く「普通」の日々が過ごせることを願います。



 ここ数日クマの話題を書いてきました。お盆休みでお出かけになる方もいらっしゃるかと思いますので、その際は充分に注意して頂きたいと思い、今日の日記は一番最近見たクマの話題から書こうと思います。


 ツキノワグマに対して充分に注意をし、鈴の音を出しながら巡視していたときのこと。前方からドスン!!という音がしました。その方向を見るとヤブの中を走る速度で移動する物がいるように見えました。


 その場所を撮影したのがこちらです。熟して実が黒くなっている木の上にツキノワグマが登って実を食べていたようです。そこへ私がやってきたので大急ぎで木から下りて逃げていったのだと思います。
 一部分の枝が折られ、人間一人くらいがそこに落ち着けそうな位の空間が出来ています。ツキノワグマはそこにいて周囲の木の実を集めて食べていたんだと思います。


 食べていたのは【ミズキ】の実でした。完熟して黒くなっていて丁度食べ頃なんだと思います。
 【ミズキ】は山地にごく普通に見られる植物ですので各地に自生しているはずです。それが今、ツキノワグマの食べ頃となっているようです。皆様の近くにもあるのではないでしょうか?こうした木の実がある場所は特に要注意です!!


 ついでなのでこのエリアでツキノワグマが好んで食べる木の実の具合もチェックしてきました。エビガライチゴとサルナシですが、どちらも食べ頃までにはもう少し間が掛かりそうです。でもこれらが熟す頃には今度はこちらが要注意の場所となります。

 これから秋にかけて木の実が次々と稔り食べ頃を迎えます。するとそれを目当てに様々な動物や鳥達がやって来ます。その中にはツキノワグマもいることでしょう。
 
 ツキノワグマにしてみれば私に食事の邪魔をされたのかもしれませんが、お互い顔を見合わせることなくやり過ごすことが出来て結果オーライです!もしこれが音も出さずに近づいていたら・・・。くれぐれもツキノワグマに対する注意と対策をお忘れ無く!!そして楽しいお盆休みをお過ごし下さい。
 

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2011年08月11日藤里の自然アドバイザーから学ぶ!森と川と人のつながりを体験キャンプ

白神山地 野原七恵

先週末の8月5日(金)~7日(日)に第2回子どもパークレンジャーのキャンプを開催しました。
第2回は白神山地がある藤里町の山と川を2泊3日で堪能してきました!
今回は白神山地のガイドもしている斎藤自然アドバイザーに案内してもらいました。

1日目は世界遺産センター藤里館にみんなで集まって開会式。
全部で17人の子どもが参加してくれ、福島や仙台から来ている子どもたちも、第1回目のキャンプから連続で参加してくれました。
遺産センターで白神山地について学んだ後、さっそくキャンプ場に移動。
みんなで協力してテントをはった後は岳岱自然観察教育林へ。



みんなでブナ林を散策し、普段見ることのできない大きなブナを見たり、沸き水を飲んだりして、白神山地の自然を体験することができました。

夕飯のときには斎藤自然アドバイザーが採ってきてくれたミズ(ウワバミソウ)で秋田県ならではのミズたたきを作ってくれました。みんなで剥いたミズではミズの漬け物も作ってくれました。
カレーと一緒に美味しくいただきました!


2日目にはなんと、1000m級の藤里駒ヶ岳に登りました!
とても暑い日だったのでみんなへろへろになりながら登りました。
登山道は階段がたくさんあり登るのは大変でしたが、山頂近くなり、周りの山の景色が見え始めるとだんだん元気に。
全員で登頂することができ、山頂では広大な山々が広がる景色に感動!
みんな「頑張って登って良かった!」と言っていました。


斎藤自然アドバイザーや、ボランティアで参加してくれた学生さんに山の名前も教えてもらいました。
ご飯を食べてから、登りとは別のコースで下山。田苗代湿原では、ツキノワグマがミズバショウを食べた痕や、大きなクマの糞を見て驚いていました。



帰りには、冷たい湧き水でのどの渇きをいやしました。
岳岱での湧き水の美味しさに味をしめた子どもたちは、わらわらと滝を登っていっていました。



夕飯ができるまでの間は、みんなでお風呂代わりに川へ。
シャワー代わりに子どもも大人も水をかけ合ってはしゃぎ、川の流れに流されてキャッキャ言っていました。
キャンプ場のすぐ近くの川は、景色がとても良く子どもたちも「キレイな場所だね。来て良かった」と言ってくれました!


3日目にはテントを片付けてから七座山へ。



とても太い秋田天然杉や、その杉と人との関わりについても斎藤自然アドバイザーが教えてくれました。

今回のキャンプでは奥山の藤里駒ヶ岳や岳岱のブナ林・田苗代湿原、里山の秋田の天然杉とまったく違う自然を体験することができました。
毎日川で遊んで、山も歩いて子どもたちもとても「楽しかった」と言ってくれました!

第3回の子どもパークレンジャーは12月に開催します。次はどんな体験ができるのか今からとても楽しみです!

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