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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

見落とし注意

2011年08月30日
秋田
 今日は最高気温が30度を僅かに超え、ちょっと久しぶりだなと感じる真夏日となりました。それでも随分と涼しくなったと感じるようになりましたね。周囲にも秋の気配が随分と感じられるようになってきました。



 野鳥観察をしていると、普段そこでは見ないような野鳥を観察する時があります。この時期は特にそんな観察事例が多くなり、いよいよ野鳥達の移動が始まったんだな~と季節の移り変わりを感じたりもします。
 そんな季節の調査は、レギュラー陣ばかりだと思いこんで、大雑把に観察しちゃうとゲストやビジターを見落としてしまう危険性がありますので気を抜かずにしっかりと観察する必要があります。先日、そんな事を改めて思わせてくれるような出来事がありました。 


 管理棟から水辺にやってくるサギたちを観察していました。この時は羽数は少なかったもののちょうど食事の時間だったようでダイサギもアオサギもゴイサギもそれぞれ餌を探していました。
 その中でも活発に動いていたアオサギとダイサギに的を絞って観察していた時のことです。


 普段が動きの少ないサギたちも食事の時間は活発に動きます。狙いを定めた時の素早い動きを観察していると、その後方から3羽の【カルガモ】がやって来ました。彼らもこの池のレギュラーです。
 【カルガモ】もそれぞれ採餌を始めて手当たり次第に潜っては餌を食べていました。一つの場所で色んな採餌風景を観察できるのでちょっと得した気分でしたが、引き続きサギの採餌を観察していました。



 すると・・食事が一段落したようでダイサギもアオサギも羽繕いを始めたので、他の鳥の採餌シーンを観察しようと思ったら・・・


 後ろにいた野鳥がさっきと違っています。。サギたちがそのまま採餌を続けていたら後ろにチラチラ見えていたカモたちを【カルガモ】だと思いこんでいたはずです。
 この池で【オシドリ】を観察したは随分久しぶりだったような気がします。よく見るとここで生まれた【バン】の幼鳥も姿を見せていました。これを見落とすようでは調査の精度も怪しくなってしまいますからね・・・。危ないところでした。


 これ以外にも、大潟には普段いないはずの山の野鳥が数羽いたり、思いがけない群れに遭遇したりとこの季節は特に油断禁物です!!皆さんの周りのも普段見かけない野鳥がやってきているかも知れませんよ。