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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

カエジャクシ(ニホンアマガエル)

2011年08月03日
秋田
 秋田市では今日から竿灯祭りがスタートします!街はすっかりお祭りムード!!今年の竿灯は節電の影響で稲穂の灯火がいつも以上にキレイに浮かび上がることでしょう。いつも以上に幻想的な空間となること間違いなしです。



 習慣とは恐ろしいもので・・・忙しい中でも記事の更新をしないとなんか気持ちが悪いというか、他の仕事が手に付かないというか・・そんな自分にちょっと驚いています。

 今日は、とある池で見つけた”変態”の話。変態と言っても皆さんに害を与えるようなものではありませんのでご安心を。


 ガマの葉に止まる1匹のカエルがいました。小さく、緑色の身体で目の後ろから鼓膜に向かって黒いラインが見えます。ちょっといびつな気もしますが鼻先の形も【ニホンアマガエル】の特徴が現れているとは思うのですが・・・・なんか違和感がありませんか?


 それぞれの特徴がどれも中途半端というか典型的ではないというか・・そんな違和感の理由は何匹目かの観察で気がつきました。この個体がそうなのですが、もうお気づきになられましたよね?そうなんです!!まだオタマジャクシの尻尾が残っているのです。1枚目の写真でも尾が写っていましたが、身体に巻き付けるようになっていたので気がつきませんでした。。


 歩く姿を上から見てみました。【ニホンアマガエル】のオタマジャクシってこんなに大きかったっけ?と思うほど尾が長く立派に感じられます。


 オタマジャクシからカエルに変態途中のこの「カエジャクシ(←身体の大半がカエルだが、尾が残っている状態を表した勝手な造語)」は、既に陸上生活をしていて、葉の上で小さくなって体表面積を小さくして乾燥を防いでいるなどその生態もほぼカエルでした。尾が残っていることで顔つきも何処か幼く感じるのは気のせいかも知れませんが、これもまた面白い観察でした。


 この後、オタマジャクシの尾が消失して完全なカエルに変わるのですが、この尾ってどうやって無くなるんでしたっけ?トカゲのように切れる?それともだんだん短くなっていってやがて消失する?あれ??皆さんは知ってますか?