アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
救命講習を受講しました
2011年07月06日
秋田
今日、当事務所でも入口に掲示している黄色い「節電中」の張り紙を2回見ました。事務所のあるビルの中でも挨拶と共にする会話が『今年はまだエアコン付けてませんよ』とか『そちらの事務所(当事務所)はいつも照明無しですね?』なんていう話題になっています。
はい。今日は珍しく(?)自然情報ではない話題を取り上げました。正直な話、『こんな話を書いてもつまんないよな~』と巡視や調査以外の日常の業務についての話題を避けていました。しかしながら・・・森吉山野生鳥獣センターを訪れる方の安心に繋がれば幸いと思い、この話題を取り上げました。
先日、北秋田市消防本部に依頼しまして、森吉山野生鳥獣センターまで出張していただき、森吉山野生鳥獣センター案内解説員、清掃員、秋田自然保護官事務所スタッフなどで普通救命講習+αを受講しました。
森吉山野生鳥獣センターにはAEDを設置しています。これは国道285号線を離れて奥森吉と呼ばれるエリアに至るまでで唯一のAEDなんだそうです。ちなみに森吉山周辺では阿仁スキー場に設置してあるそうです。いずれにしてもかなり貴重な機器であることに間違いありません。その機器をいざという時、適正に活用できなければ意味がありません。なので森吉山野生鳥獣センターの関係者には身につけておかなければならない知識・経験です。
先ずはスライドを見て講習の”ねらい”や概要を理解します。
次いで救急救命士の方の見本を見ながら過去に受けた講習の記憶を呼び覚まします。私自身ももう何度も普通救命講習を受講していますし、受講者全員がこれまでに同様の講習を受けていましたが、ここを疎かにするわけにはいきません!!心肺蘇生法しかり!AEDの使い方しかり!!
そして受講者全員で心肺蘇生法のトレーニングです。効率的な身体の使い方と心臓マッサージの『1分間に100回のペース』が主なテーマです。
森吉山野生鳥獣センターではAEDの設置以降、これを使うような事例は起きていませんが、遭難事故は毎年複数件起きているのが実情です。「道迷い」が多いようですが中には転倒や滑落事故も起きています。そうした実情に対応するため、特別にお願いして森吉山野生鳥獣センター周辺で想定される事故に対処する為の方法も教えていただきました。
遭難者を安全な場所や処置可能な場所へ移動させる為の方法。骨折や打撲、捻挫した時、患部を固定する方法。裂傷による出血を止める方法を教えていただきました。
また野外ではしっかりした道具や装備が無い場合も考えられますので、身の回りの物や登山の装備を使って担架を作る方法等も教えていただきました。
遭難者を担ぐ時、ちょっとした”持ち方”の違いで随分と効率が違うものです。そして普段から多少の装備を持って歩いてはいますが、それで万全ではありません。今回教えていただいた登山道具や衣服などを使う方法を是非とも自主研修などをして身につけたいと思います。
今回の研修が役に立つ場面が無いのがベストです。救急救命士の方もおっしゃっていましたが『先ずは予防』から!!しかし思わぬ落とし穴に陥って事故に繋がる事も考えられます。そうした事態に対応するための心構えを一段とレベルアップできた講習会でした。
はい。今日は珍しく(?)自然情報ではない話題を取り上げました。正直な話、『こんな話を書いてもつまんないよな~』と巡視や調査以外の日常の業務についての話題を避けていました。しかしながら・・・森吉山野生鳥獣センターを訪れる方の安心に繋がれば幸いと思い、この話題を取り上げました。
先日、北秋田市消防本部に依頼しまして、森吉山野生鳥獣センターまで出張していただき、森吉山野生鳥獣センター案内解説員、清掃員、秋田自然保護官事務所スタッフなどで普通救命講習+αを受講しました。
森吉山野生鳥獣センターにはAEDを設置しています。これは国道285号線を離れて奥森吉と呼ばれるエリアに至るまでで唯一のAEDなんだそうです。ちなみに森吉山周辺では阿仁スキー場に設置してあるそうです。いずれにしてもかなり貴重な機器であることに間違いありません。その機器をいざという時、適正に活用できなければ意味がありません。なので森吉山野生鳥獣センターの関係者には身につけておかなければならない知識・経験です。
先ずはスライドを見て講習の”ねらい”や概要を理解します。
次いで救急救命士の方の見本を見ながら過去に受けた講習の記憶を呼び覚まします。私自身ももう何度も普通救命講習を受講していますし、受講者全員がこれまでに同様の講習を受けていましたが、ここを疎かにするわけにはいきません!!心肺蘇生法しかり!AEDの使い方しかり!!
そして受講者全員で心肺蘇生法のトレーニングです。効率的な身体の使い方と心臓マッサージの『1分間に100回のペース』が主なテーマです。
森吉山野生鳥獣センターではAEDの設置以降、これを使うような事例は起きていませんが、遭難事故は毎年複数件起きているのが実情です。「道迷い」が多いようですが中には転倒や滑落事故も起きています。そうした実情に対応するため、特別にお願いして森吉山野生鳥獣センター周辺で想定される事故に対処する為の方法も教えていただきました。
遭難者を安全な場所や処置可能な場所へ移動させる為の方法。骨折や打撲、捻挫した時、患部を固定する方法。裂傷による出血を止める方法を教えていただきました。
また野外ではしっかりした道具や装備が無い場合も考えられますので、身の回りの物や登山の装備を使って担架を作る方法等も教えていただきました。
遭難者を担ぐ時、ちょっとした”持ち方”の違いで随分と効率が違うものです。そして普段から多少の装備を持って歩いてはいますが、それで万全ではありません。今回教えていただいた登山道具や衣服などを使う方法を是非とも自主研修などをして身につけたいと思います。
今回の研修が役に立つ場面が無いのがベストです。救急救命士の方もおっしゃっていましたが『先ずは予防』から!!しかし思わぬ落とし穴に陥って事故に繋がる事も考えられます。そうした事態に対応するための心構えを一段とレベルアップできた講習会でした。