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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

お立ち台にて

2011年05月31日
秋田
 この頃、季節の移ろいが一気に加速し、日々新しい事を眼にしてお伝えしたいことが山ほどあってその中からどれを選ぼうか?迷ってしまいます。劇的な事があったり、毎年恒例の事であったり、ふとした何気ない事であったり・・。それを全部お伝えしたいくらいなんですけどね!!  


 はい。そんな日々を送っていますが、やはり「何気ない日常の一コマ」を選んでしまいます。と言うわけで・・・今日は大潟草原で見た【オオジュリン】の話です。


 既に雛に餌を運ぶ段階まで進んでいる【オオジュリン】のペア。とても忙しそうに、調査中の私など構ってられないって雰囲気でせっせと餌を運んでいきます。その役は主にメス♀が担っているようで、オス♂は時々手伝うものの・・大半はいつものお立ち台にやって来て美声を轟かせます。

 実は私も【オオジュリン】の調査をしているわけではないので、しっかりとその様子を観察する事も出来ませんが・・結構近くで鳴き声を聞かせてくれるので、まさかとは思いながらも・・・『私に聞かせてくれてるのかな?』なんて勝手に良い気分になりながら横目に見ていました。

 そんな感じで時間が過ぎていきましたが・・調査中・・・ちょっと手持ちぶさたな感じになった時、タイミング良く【オオジュリン】がソングポストにやってきたので、ちょっと撮影&観察しました。
 



 この2枚の写真は、ほぼ連続で撮影したものですが、よく見ると頭が丸い状態の時と、羽を立ててボサボサ頭の時があります。この写真では鳴いている時がボサボサで止めているときが丸頭ですが、必ずしもそれと連動する訳でもなさそうです。
 ちょっとその点に気にしながら観察していると・・・どうやら調子よく鳴き声を上げている時に頭の羽を立てているんじゃないか?と思えてきました。

 例えるならば、『歌のサビの部分は頭の羽を立てて歌う』みたいな感じです。短い時間の観察でしたがなんとなく、当を射ているような気がしてきました。極楽鳥の仲間が歌だけでなく独特のダンスやパフォーマンスをしている事はよく知られている事ですが日本にいる野鳥だってその様な行動をしても何ら不思議はないはずです。なので【オオジュリン】のこの行動ももしかして??なんて思っているのですが・・・