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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

”かえる”

2011年04月22日
秋田
 大潟草原鳥獣保護区の特別保護地区内の観察路は常にウエットな状態で、長靴は必須アイテムです。時に水深が膝下までなんて事もあるので真夏であってもカンカン照りの日であっても雨具のズボンもこれ必須アイテムです。
 そうした状態が野鳥に好まれて多くの草原性の鳥類たちが繁殖しているのですが、その他にも多くの生きものたちが息づいています。


 先日の巡視中にはカエルの卵塊を見つけました。これは決してどこかの池や沼のものではなく、観察路の真ん中にあったものです。現在の水深は平均くるぶし位までですが、これくらいでも充分なのでしょうか?
 卵塊の形状などの特徴から「アカガエル」の仲間のものである事までは絞れるのですが・・果たして正体はどのカエルでしょうか?該当するとすれば・・・トノサマガエル、ニホンアカガエル、ヤマアカガエルのいずれかなのですが、さてどうなんでしょうか?


 その近くでは既にオタマジャクシが孵っていました。しかしこれまた一体なんのオタマジャクシなのか?解りませんでした。卵塊の主と同じであれば既述の3種のいずれかのオタマジャクシと言うことになりますがそれも確信が持てません。

 ここを巡視している時カエルを見かける事は珍しくはありませんが、いつもアマガエルの体色変化ばかり見ていて、どんなカエルがいたか・・しっかりと把握していません。

 と言うことで”かえる”の宿題が2つ。一つは卵塊から”孵る”オタマジャクシをしっかり観察すること。もう一つはこの地区にどんな”蛙”が生息しているのか把握すること。
 いつもの仕事に加えて今シーズンは”カエル”にも注目して行こうと思います。




『”かえる”』



 来週にはゴールデンウィークに突入します。皆さんもう計画は立てられましたか?中には有給休暇などを使ってより長い休みにしようと計画立てている方もいるかも知れませんね?
 先日、知人と電話で話している中で『連休前半は実家に”帰る”予定』だと言っていました。そうかそんな休みもあるか!それも良いな~なんて思っていました。

 GWに実家に帰る。仕事が終わったら自宅に帰る。仕事が終わって事務所に帰る。いつも当たり前に思っていた帰るということを今ほど「これって幸せなことなんだ・・」と思ったことはないかも知れません。

 いつもは気にすることもないのですが、ふとカバンの中に入っているカエルの描かれた『無事かえるお守り』を見て、そんな事を考えました。



 さてさて、私たちの応援はまだまだ始まったばかりです。皆さん元気出していきましょう!!