アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
森吉山麓では・・
2011年04月18日
秋田
東北各地(??)から早春の便りが届き始めましたね。私も更にそれに乗っかって森吉山麓の話題を一つ。
暖かい日には秋田市内でも上着無しで過ごせそうな日がありますが、内陸の山岳地帯はまだまだ白が主体の景色が広がります。しかしその中にも徐々に”春の彩り”が見られます。雪が溶けた道路沿いにはフキノトウが顔を出していました。随分と淡い緑色ですが、この時期の景色にあってはパッと目を引きます。そこに更に色鮮やかな【クジャクチョウ】がやって来ました。
【クジャクチョウ】は成虫のまま越冬するそうですからこの個体もこの辺りで越冬したのでしょうか?一面が深い深い雪に覆われるこの界隈の何処で厳しい一冬を過ごしていたのでしょうか??逞しいものですね~!!
これからは日に日に彩りが鮮やかさを増していきます。次に行く日にはどんな物が見られるのか?楽しみになってきました^^
『森吉では・・』
皆さんもこの度の震災が各地で様々な被害をもたらしていることをご存じであろうと思います。東北の被害は言うに及ばず、関東でも津波や液状化の被害が甚大ですし、北海道の漁業被害も深刻です。新潟県や長野県などの内陸でも土砂崩れなど大きな被害が報告されています。そのどれもが深刻な事態となっていて言葉もないような状態ですが・・しかし実際には広くは知られていない多くの被害が存在するのもまた事実なんです。
森吉山麓には、森吉山野生鳥獣センター運営協議会のメンバーとしてもお世話になっている「杣温泉(そまおんせん)」という名湯があります。
私自身も気に入って何度も足を運びましたし、友人達にも勧めていた温泉ですが、あの震災以降温泉がでなくなるという被害に見舞われています。
ここの温泉は自噴して、湯量も豊富でシャワーからも温泉が出ていたほどでしたがそれが急に出なくなったのだそうです。あの大きな地震が引き起こした地殻変動でしょうか?この事実を地元の新聞に見たときにはショックを受けました・・・。このニュースは地元にとっても衝撃的なもので、与える打撃もとてつもなく大きいことは容易に推察できます。
こうした事例をあげておいてなんですが・・・なんて言って良いのか解りません。最後まとめることも出来ません・・・