アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
ミコアイサ 初列風切の欠損
2011年02月10日
秋田
明日から3連休という方も多いのではないでしょうか?でも生憎の天気予報。土曜から日曜にかけては大荒れの予報です。お出かけの際は注意の上にも注意を!!
明日2月11日は『建国記念の日』という祝日です。実は私・・・ずっと2月11日は『建国記念日』という名の祝日だと思っていました。(←こういう思い違いって結構あるような気がする・・・^^)
昨日の日記の最後に羽ばたきをして水切りをする【ミコアイサ】の写真を載せましたが、今日は”その続き”です。と言っても羽繕いの光景をお届けするのではなく、羽ばたきをする【ミコアイサ】を見て気付いたこと、感じたことです。
全身隈無く水浴びをしてその水切りをするために伸び上がって羽ばたきをした【ミコアイサ】。翼下面や脇腹を観察するチャンスでもあります!
パンダガモの異名がある【ミコアイサ】のオス♂。全身が白と黒のクッキリとした羽に彩られているのか?と思いきや・・・胸、腹、脇腹には褐色の羽が見えます。
『あれ・・エクリプス羽が残ってる?』とも思いましたが・・・灰褐色ならまだしもこの色はちょっと違和感がありますよね?汚れでしょうか?よく解りません。
そんな事を思っていると・・・
左の(手前側の)翼の風切部分に欠損部が見えました。その部分が大きく間が開いているように見えます。
大きくして確認してみると初列風切の3枚目と4枚目が欠損しているようです(※初列風切は次列風切側からP1P2というように数えていきます。写真ではP1P2は確認できるので欠損しているのはP3P4になると思います)。
飛翔の際、大きな役割を果たす初列風切が2枚も欠損しているとは・・・何があったのでしょうか?まさかこの時期に換羽による抜け落ちとは考えらえないかと・・。と言うことは何かアクシデントか?と思って写真を確認すると初列下雨覆(翼下面の初列風切りの直ぐ上にある羽)がボサボサになっています。やはり何かアクシデントに見舞われたのではないでしょうか?
幸い、欠損があっても飛翔は出来ていましたし、その他にも目立った外傷もなく元気に過ごしているようでした。
が!しかし、この状態では普段通りの飛翔力を発揮できないかも知れません。その状態で天敵に襲われたら・・・・・そんな事を考えてしまいます。
仮にそうなっても、『それも自然のワンシーンだ』と言われれば確かにそうです。でも普段から野鳥の観察をしていると明らかにアクシデントに見舞われたと解る野鳥やもしかしたらアクシデントに見舞われたんじゃないかと思われる個体が思いの外、多いことに気がつきます。今月だけでも「左足のないオオバン」「腹部を油爆しているセグロカモメ」「右目のないミヤマガラス」を見ました。そんな野鳥達を襲ったアクシデントが人間由来だったなら・・・
この【ミコアイサ】には無事に過ごしてもらい、無事に繁殖地に到達して欲しいと願ってやみません。
明日2月11日は『建国記念の日』という祝日です。実は私・・・ずっと2月11日は『建国記念日』という名の祝日だと思っていました。(←こういう思い違いって結構あるような気がする・・・^^)
昨日の日記の最後に羽ばたきをして水切りをする【ミコアイサ】の写真を載せましたが、今日は”その続き”です。と言っても羽繕いの光景をお届けするのではなく、羽ばたきをする【ミコアイサ】を見て気付いたこと、感じたことです。
全身隈無く水浴びをしてその水切りをするために伸び上がって羽ばたきをした【ミコアイサ】。翼下面や脇腹を観察するチャンスでもあります!
パンダガモの異名がある【ミコアイサ】のオス♂。全身が白と黒のクッキリとした羽に彩られているのか?と思いきや・・・胸、腹、脇腹には褐色の羽が見えます。
『あれ・・エクリプス羽が残ってる?』とも思いましたが・・・灰褐色ならまだしもこの色はちょっと違和感がありますよね?汚れでしょうか?よく解りません。
そんな事を思っていると・・・
左の(手前側の)翼の風切部分に欠損部が見えました。その部分が大きく間が開いているように見えます。
大きくして確認してみると初列風切の3枚目と4枚目が欠損しているようです(※初列風切は次列風切側からP1P2というように数えていきます。写真ではP1P2は確認できるので欠損しているのはP3P4になると思います)。
飛翔の際、大きな役割を果たす初列風切が2枚も欠損しているとは・・・何があったのでしょうか?まさかこの時期に換羽による抜け落ちとは考えらえないかと・・。と言うことは何かアクシデントか?と思って写真を確認すると初列下雨覆(翼下面の初列風切りの直ぐ上にある羽)がボサボサになっています。やはり何かアクシデントに見舞われたのではないでしょうか?
幸い、欠損があっても飛翔は出来ていましたし、その他にも目立った外傷もなく元気に過ごしているようでした。
が!しかし、この状態では普段通りの飛翔力を発揮できないかも知れません。その状態で天敵に襲われたら・・・・・そんな事を考えてしまいます。
仮にそうなっても、『それも自然のワンシーンだ』と言われれば確かにそうです。でも普段から野鳥の観察をしていると明らかにアクシデントに見舞われたと解る野鳥やもしかしたらアクシデントに見舞われたんじゃないかと思われる個体が思いの外、多いことに気がつきます。今月だけでも「左足のないオオバン」「腹部を油爆しているセグロカモメ」「右目のないミヤマガラス」を見ました。そんな野鳥達を襲ったアクシデントが人間由来だったなら・・・
この【ミコアイサ】には無事に過ごしてもらい、無事に繁殖地に到達して欲しいと願ってやみません。