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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ヌルデ食堂 ~イカル編~

2010年12月27日
秋田
 いよいよ2010年もラストウィーク。年内の業務もあと今日と明日を残すのみ。皆さん新しい年を迎える準備は進んでますか??


 はい。この週末には強烈なクリスマス寒波に見舞われた東北地方。周辺にはどっさりと雪が積もって道幅が狭くなっています。空もスッキリとせずこの時期特有の鉛色の空が広がっていました。


 そんな時期でも、野鳥達は元気に過ごしていました。そこで今期最後はこの時期(勝手に)恒例となった『ヌルデ』の実に集まる野鳥達の姿をお届けします。今日は【イカル】を取り上げました。

 この時期、私が足を運ぶ場所にある『ヌルデ』にはたくさんの野鳥達が集まってきます。この日記でも過去にアカゲラ・アオゲラ・コゲラ・ツグミ・ヒヨドリなどが採餌する様子をお伝えしてきました。
 今日取り上げる【イカル】はそうしたレギュラー陣とはちょっとちがってなかなかお目にかかる事がないのでどちらかと言えば・・『珍客』と言えるかも知れません。

 そんな【イカル】は他のレギュラー陣が通りかかる車に警戒したりして落ち着かない中、どっしり構えてたっぷりと『ヌルデ』の実を啄んでいました。


 実がたっぷりと付いている穂に狙いを定めます。


 少々遠くても身体を伸ばして実を啄もうとします。


 時にはこんなに身体を伸ばして落ちそうになったり、逆さまにぶら下がってみたり・・・


 この【イカル】は黄色い大きな嘴にたくさんの実をくっつけながら食べていました。穂状に稔った実をその茎にそって削ぎ取るようにして実を食べていました。かと思えば一粒一粒啄んでみたりとその場に応じて臨機応変に採餌の仕方を変えている様子は見応えのあるものでした。
 ただ残念だったのは嘴に入れた後、実はどの様になって【イカル】の体内に消えていくのかがイマイチしっかりと観察できなかったこと・・・。これについては次回以降の課題とします。