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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ハシボソガラスの羽繕い

2010年12月02日
秋田
 今日はとても綺麗な夕焼けが見られた秋田市内。日中は風もなく穏やかな陽気でシェルジャケを着て活動していると汗ばむほどでしたが日が沈むと急激に気温が下がってきますね。気温の日格差が大きくなってますので体調管理には充分に注意して過ごしましょう。


 今日は昨日に引き続いてのカラスですけど、今日はカラスの中でも最も観察機会が多い【ハシボソガラス】を取り上げました。
 観察機会が多いと見つけても「あぁハシボソガラスね・・」とか「なんだハシボソガラスか・・」と素っ気なく流してしまいそうになりますがそれはかなり勿体ない話です。なにせ【ハシボソガラス】は警戒心それほど強くないので近くで色々な行動を魅せてくれます。

 この時は2羽の【ハシボソガラス】がとある看板の上に止まりました。程なくして1羽の【ハシボソガラス】が羽繕いを始めました。


 この様な行動は皆さんもご覧になったことがあるかも知れませんね。野鳥達にとって羽繕いは命に関わる大切な行動なのでかなりの時間を費やします。
 この時も向かって左側の【ハシボソガラス】はかなり入念に時間をかけて羽繕いをしていました。その間、右側の【ハシボソガラス】は、ほとんど動くことはありませんでした。


 どれくらい時間が経ったのでしょうか?私もカメラを構える手が怠くなり始めた頃。今度は左側の【ハシボソガラス】が右側の【ハシボソガラス】の羽繕いを始めました。


 自分の羽繕いが終わった左側の【ハシボソガラス】はその間ほとんど動かずに隣で過ごしていた右側の【ハシボソガラス】の首の辺りから羽繕いを始めました。
 自分以外の個体の羽繕いをすることを「相互羽繕い」と呼ぶそうですが、このシーンは「相互」ではなく「一方的」な羽繕いでした。なにせこの後ひとしきり羽繕いをして貰ってスッキリしたのか?2羽で飛び去ってしまいましたから・・・。


 ちなみに・・・2枚目の写真のように羽繕いをして貰っている間、向かって右の【ハシボソガラス】は先ほどまでと同じようにほとんど動くことは無く”されるがまま”でした。それが私にはとても可笑しく^^どんどん笑いがこみ上げてきました。



 こうした面白い行動も【ハシボソガラス】なら近くで観察でいるかも知れませんよ!!是非皆さんも身近な【ハシボソガラス】をじっくり観察してみて下さい。