東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

八甲田に冬到来

2010年11月12日
十和田
11月10日に酸ヶ湯から地獄湯沢にかけての登山道状況などを確認してきました。

酸ヶ湯公共駐車場の気温は午前11時の時点で0℃。天候は曇で薄く霧がかかった状態でした。
つい一ヶ月前には大混雑していた駐車場もこの日はわずか5台程しか車が無く、登山者の姿も全くありません。公衆トイレとインフォメーションセンターも閉鎖作業が行われている最中で、冬支度が急ピッチで進められていました。



登山道上には雪が10~15㎝くらい積もっており、視界を遮っていたササや背の低い木が雪の重みで倒れはじめています。木の葉も落ちているので夏場よりも登山道はすっきりしていました。何度も巡視で歩いた道なのに、ここはどこだろう?と思うほど景色が一変している箇所もあり、とても新鮮でした。



ブナやダケカンバの枝の先は霧氷でコーティングされ、アオモリトドマツはうっすらと雪をまとい巨大なクリスマスツリーの様です。



地獄湯沢まで行くと沢の下から風速10m/sくらいの強い風が吹き付けていました。気温も-2℃くらいには下がっていたと思うので、じっとしているとかなり寒いです。
岩肌には吹き付けた雪が小さなエビの尻尾をたくさんつくっていました。

※酸ヶ湯~谷地温泉の区間の国道103号は現在夜間通行止めで、11月25日に閉鎖予定です。