東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

マヒワの群れ

2010年10月25日
秋田
 今期初めて「雪」を見ました。それも昨年降ったものや万年雪ではない正真正銘のつい先日降った新雪。とはいえ・・・ところどころに僅かに残っているだけでしたけど・・・。
 でもこんな小さな情報でもソワソワし出す人がいるんじゃないかな??そう言えば今週の天気予報には「雪マーク」がお目見えしましたね??もうそんな時期ですか~。



 さて・・先週までは会議やらなにやらでいつもとは違った環境で仕事をしていましたが、今週からは通常業務に戻ります。なんだか久しぶりに双眼鏡とスコープを使ってしっかりと鳥を見た気がします。この時期はちょっとご無沙汰のつもりがたくさんの出会いを棒に振ってしまうことに・・・。その分、今週は多くの野鳥達との出会いを報告できたらな!と思っています。

 早速今日は、西部承水路で調査をしている時『黄色と白の小群』を見つけました。地元の方々の軽トラで道路を通る度にぶわっと群れで飛び立ちますが、直ぐにまた戻ってきて採餌をしていました。


 その小群は【マヒワ】の小群でした。鮮やかな黄色の個体もいれば、淡い黄色の個体も・・・。白に褐色の縦斑が明瞭な個体もいれば、全体が淡い色彩の個体も見られます。

 きっと北の彼の地で繁殖した【マヒワ】が生まれたばかりの幼鳥も引き連れて移動している最中だったのでしょう。私との距離はほんの数メートルでしたが、それでもお構いなしで花の種子を一心に啄んでいました。

 この花は結実はしていたものの、種が見える状態までは成熟していなかったようですがそれを無理矢理嘴でこじ開けて中の種子を貪るようにして啄んでいました。よく言われることですが・・・渡りには想像以上のエネルギーを使うから中継地ではたくさんの餌をしっかりと食べて体力を回復して、その先の長旅に備えているんだと言うことがその行動から伝わってくるような食べっぷりでした。



 普段見られないような野鳥達の行動を観察できるのは渡りの時期ならではですが、彼らを直ぐに見送らねばならないのがちょっと寂しいです。でも大潟にもたくさんの冬鳥達が到着していましたよ!!彼らとは暫くお付き合いすることになるでしょうから、この日記にも度々登場して貰うとしましょう!!