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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

落ち葉の道

2010年10月15日
秋田
 このところ、「毒キノコ」についての報道を頻繁に耳にします。そのほとんどはニガクリタケというキノコに関するもののようです。森吉山麓でもクリタケが出始めました。と言うことはよく似たニガクリタケと混同される可能性が高まったと言うこと。
 店頭に売られている商品に関し・・・具体的にどうやって気をつけるのか?というのは難しい事かと思いますが、少なくとも自分で採取するキノコに関しては「○○に似ている」とか「△△っぽい」とか、そんな曖昧なものは採取しない!!というのは大前提だと思います。



 
 このところ各所から『紅葉情報』が発信されるようになってきました。森吉山野生鳥獣センターから伸びる各所に関しては、ほぼ例年通りに色付きはじめました。なので沢合いについては15日以降、ブナの森については20日前後に見頃を迎えそうな感じです。勿論自然の事なので私の予想通りにならないことも予想されますけど・・・。

 以前の日記で「現在でも何処かに見頃の紅葉がある」といった内容の事を書きました。一口にブナ林と称していますが実際にはブナが主体ではありながらミズナラ、トチノキ、ホオノキ、サワグルミ、ハリギリ、シナノキなどの広葉樹も見ることが出来ます。

 その広葉樹の紅葉にも時間差があり、早めに紅葉し落葉する種は既に歩道を埋め尽くすほどの葉を落としています。ですから現在はこれから紅葉するブナやミズナラの色付きを楽しみながら、足下に敷き詰められたホオノキ、サワグルミ、センノキなどのフカフカの感触を楽しみながら歩くことが出来るという何とも贅沢な楽しみ方が出来ます。今日はそんな落ち葉に埋もれた歩道をご紹介します。


 先ずは・・【ホオノキ(別名ホオガシワ)】の大きな葉が敷き詰められた歩道。 



 次に・・【シナノキ】のハート型の葉が敷き詰められた歩道。



 最後に・・【ハリギリ(別名センノキ)】の掌型の葉が敷き詰められた歩道 



 どれもブナの森の中にあるのですが、時間差で早めに紅葉落葉したものですからこうして、一つの種類の葉が敷き詰められた歩道となっています。この他にもサワグルミの葉が敷き詰められた歩道やトチノキの葉が敷き詰められた歩道もありました。

 この週末、各地へ紅葉狩りに出かける方も多いかと思います。その際は是非とも見上げる紅葉黄葉だけではなく、足下に敷き詰められたようになっている葉もお楽しみ下さい。


日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで3日前】
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