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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

「日本のいのち、つないでいこう! COP10まで10日前」

2010年10月07日
十和田
【命の終わりと始まり】


南八甲田のすそ野に位置する蔦沼はもうじき秋の彩りに包まれます。

園地内には森の中の沼を廻る小径があり、四季を通じて沢山の動植物に出会うことができますが、ふと立ち止まって足下や朽ち木をよく見てみるとじつに多くのキノコが生えていることに驚かされます。
地面に生えるもの、生きた木に生えるもの、朽ちた木に生えるものなど、様々な色と形をしたキノコが季節の変化とともに目まぐるしく入れ替わります。

倒木に生えたキノコは長い年月をかけて木をふわふわの土壌に変え、この土壌はやがて新たな生命を育みます。


アカチシオタケ


ホコリタケ


キノコたちが落ち葉や倒木または昆虫の死骸などを分解することや、自らが昆虫たちの餌となることで蔦の森の物質循環に大きな役割を果たし、多様な生命を支えているのです。



長沼