2010年8月
37件の記事があります。
2010年08月13日台風一過
十和田八幡平国立公園 十和田 種村 由貴
ここ最近十和田湖も30度を超える夏日が続いておりました。
しかし台風4号の影響で、昨日は涼しいを通り越して肌寒い感じ。
さてその威力たるやどんな感じか…と若干の不安を感じていましたら
なんてことはない。ちょっと風が強い雨でした。
今日は一応台風後の影響を見るため、休屋をくるりと巡視してきました。まさに台風一過。実にすがすがしい気持ちの良い天気です。あの夏日の湿度の高いむわっと感も無ければ、風は涼しく、空は高く。
台風が秋を連れてきたようです。
明日はまた雨模様のようですが、確実に季節が移ろいでいると感じる日でした。
※強風の後に森などに入る際は、折れて引っかかっていた枝が落ちてくる危険性があります。充分お気を付け下さい。
御前ヶ浜。
少し風が強かったです。

十和田湖は今カツラの甘い匂いが香ってきます。また、クサギの花が咲き誇り艶やかなカラスアゲハ(ミヤマカラスアゲハ?)がその周りを乱舞しています。アサギマダラも八甲田などの標高の高いところに来ていますよ。

しかし台風4号の影響で、昨日は涼しいを通り越して肌寒い感じ。
さてその威力たるやどんな感じか…と若干の不安を感じていましたら
なんてことはない。ちょっと風が強い雨でした。
今日は一応台風後の影響を見るため、休屋をくるりと巡視してきました。まさに台風一過。実にすがすがしい気持ちの良い天気です。あの夏日の湿度の高いむわっと感も無ければ、風は涼しく、空は高く。
台風が秋を連れてきたようです。
明日はまた雨模様のようですが、確実に季節が移ろいでいると感じる日でした。
※強風の後に森などに入る際は、折れて引っかかっていた枝が落ちてくる危険性があります。充分お気を付け下さい。
御前ヶ浜。
少し風が強かったです。

十和田湖は今カツラの甘い匂いが香ってきます。また、クサギの花が咲き誇り艶やかなカラスアゲハ(ミヤマカラスアゲハ?)がその周りを乱舞しています。アサギマダラも八甲田などの標高の高いところに来ていますよ。

2010年08月12日クロサンショウウオ幼生
秋田 足利 直哉
今日これまでに台風の接近を実感できる変化に見舞われている秋田市内です。先ほどから雷が光り、激しい雨が降っています。降り始めからこの状況になるまであっという間でした。今日はお盆期間中の帰省ラッシュにあたるのだとか・・・各交通機関が心配になるところです。
さて、こうした激しい雨が降るとついつい所管地の様子が気になります。特に森吉は19年度の災害以降、心配の度合いが上がっています。つい先日も桃洞滝への歩道が冠水し敷設されている木道が浮き上がってしまっているのが確認されています。
その歩道沿いにはいくつかの池があります。その場所によって観察できる生きものが違うのでいつも巡視の時には興味を持って観察します。
最近になって・・・一番手前の池の【クロサンショウウオ】が変態してきているのに気がつきました。
【クロサンショウウオ】は雪まだ残る5月の中旬頃いつも決まったいくつかの池に卵塊を産み付けます。その同じ池には何種かのカエル達も卵を産み付けるため孵化した直後にはたくさんの「オタマジャクシ」が同じ池の中を及び回っているのが観察されます。【クロサンショウウオ】も孵化直後の個体は「オタマジャクシ」のような形状をしているため一見してどれがカエルなんだか?どれが【クロサンショウウオ】なんだか?解らなくなってしまいます。
それから時間が経過していくとみんな「オタマジャクシ」に見えていた幼生達はそれぞれの特長をはっきりと見せ始めます。【クロサンショウウオ】も勿論、サンショウウオの幼生らしくなってきます。

四肢が分化してきているのが解ります。写真が分かりにくいかも知れませんが発生直後に見られる「平衡棹」は既に消失しているようです。

未だ外腮(がいさい:エラのように見える部位)が残っていますが姿形はだいぶサンショウウオらしくなってきています。カエルのオタマジャクシとの違いが解りますか?
この頃になるとヤマアカガエルのオタマジャクシ達は一足早く変態し、小さな小さなヤマアカガエルとなって池から山の中へと分け入っていきます。ですから池に残っているのはほとんどが【クロサンショウウオ】の幼生。じっくりと観察するには最適です(比較が出来ないのが残念ですけど・・・)。
この池・・・歩道沿いにあって観察にはもってこいの場所なんですが、直ぐ近くには沢が流れていて水位が上昇すると冠水することがあります。そうなるとようやく此処まで成長した【クロサンショウウオ】達に悲劇が訪れないとも限りません・・・先日の荒天時にはこの池が冠水する事は無かったようでしたがこの台風ではどうなってしまうことか・・・心配せずにはいられません。
さて、こうした激しい雨が降るとついつい所管地の様子が気になります。特に森吉は19年度の災害以降、心配の度合いが上がっています。つい先日も桃洞滝への歩道が冠水し敷設されている木道が浮き上がってしまっているのが確認されています。
その歩道沿いにはいくつかの池があります。その場所によって観察できる生きものが違うのでいつも巡視の時には興味を持って観察します。
最近になって・・・一番手前の池の【クロサンショウウオ】が変態してきているのに気がつきました。
【クロサンショウウオ】は雪まだ残る5月の中旬頃いつも決まったいくつかの池に卵塊を産み付けます。その同じ池には何種かのカエル達も卵を産み付けるため孵化した直後にはたくさんの「オタマジャクシ」が同じ池の中を及び回っているのが観察されます。【クロサンショウウオ】も孵化直後の個体は「オタマジャクシ」のような形状をしているため一見してどれがカエルなんだか?どれが【クロサンショウウオ】なんだか?解らなくなってしまいます。
それから時間が経過していくとみんな「オタマジャクシ」に見えていた幼生達はそれぞれの特長をはっきりと見せ始めます。【クロサンショウウオ】も勿論、サンショウウオの幼生らしくなってきます。

四肢が分化してきているのが解ります。写真が分かりにくいかも知れませんが発生直後に見られる「平衡棹」は既に消失しているようです。

未だ外腮(がいさい:エラのように見える部位)が残っていますが姿形はだいぶサンショウウオらしくなってきています。カエルのオタマジャクシとの違いが解りますか?
この頃になるとヤマアカガエルのオタマジャクシ達は一足早く変態し、小さな小さなヤマアカガエルとなって池から山の中へと分け入っていきます。ですから池に残っているのはほとんどが【クロサンショウウオ】の幼生。じっくりと観察するには最適です(比較が出来ないのが残念ですけど・・・)。
この池・・・歩道沿いにあって観察にはもってこいの場所なんですが、直ぐ近くには沢が流れていて水位が上昇すると冠水することがあります。そうなるとようやく此処まで成長した【クロサンショウウオ】達に悲劇が訪れないとも限りません・・・先日の荒天時にはこの池が冠水する事は無かったようでしたがこの台風ではどうなってしまうことか・・・心配せずにはいられません。
2010年08月11日たまにはこんな出会いも
秋田 足利 直哉
今日のこの熱気はフェーン現象なんでしょうか?異常に蒸し暑く普段通りに巡視をしただけでバテバテです。歩いていて足も吊りそうになって・・・調べてみるとこれも熱中症の初期症状なんですね?私は早めに対処できたので事なきを得ましたが、皆さん気をつけて下さいね。
随分前になりますが・・・この日記で【ホンドテン】をご紹介したのを覚えていますでしょうか?あれは3月末の観察だったっけ・・・あの時の【ホンドテン】は冬毛で愛らしい表情をしていました。その時の記事はこちら→
それから時が過ぎて・・8月上旬。今度は夏毛の【ホンドテン】に出会いました。しかも珍しく私の方が先に見つけていてカメラを持って待ちかまえての観察でした。

いつもならば、私が歩いていくと先に動物たちの方が気付いてそそくさと逃げていくのでその姿を見る機会は滅多になく、たまにあっても後ろ姿を見送る程度・・・。それが今回は【ホンドテン】の方から私の方に向かって歩いてくるのが見えました。咄嗟にカメラを構え、フレームに入れて連写!!!!!その音で【ホンドテン】はピクッと反応。立ち止まって私を凝視。その後直ぐにヤブの中へとダッシュしていきました。その間、僅か数秒でしょうか?その数秒であっても中身の濃い観察でした。

それにしても夏と冬で随分と毛が違ってるから印象も随分と違いますね?更には・・・夏毛は特に個体差なのか?黒い毛の範囲に違いがあって図鑑を見てもこれほど黒い毛の範囲が広い個体も珍しいくらいです。後足も尾もほぼ真っ黒ですからね~。
このところ野生動物達との貴重な出会いが続いています。先日のツキノワグマや黄色色素欠乏ヤマカガシ。そして今回の【ホンドテン】。(しかも運良く全て写真に納めることが出来ているのでこうしてご紹介する事が出来ています。)この先にはどんな出会いが待っているのかな?
随分前になりますが・・・この日記で【ホンドテン】をご紹介したのを覚えていますでしょうか?あれは3月末の観察だったっけ・・・あの時の【ホンドテン】は冬毛で愛らしい表情をしていました。その時の記事はこちら→
それから時が過ぎて・・8月上旬。今度は夏毛の【ホンドテン】に出会いました。しかも珍しく私の方が先に見つけていてカメラを持って待ちかまえての観察でした。

いつもならば、私が歩いていくと先に動物たちの方が気付いてそそくさと逃げていくのでその姿を見る機会は滅多になく、たまにあっても後ろ姿を見送る程度・・・。それが今回は【ホンドテン】の方から私の方に向かって歩いてくるのが見えました。咄嗟にカメラを構え、フレームに入れて連写!!!!!その音で【ホンドテン】はピクッと反応。立ち止まって私を凝視。その後直ぐにヤブの中へとダッシュしていきました。その間、僅か数秒でしょうか?その数秒であっても中身の濃い観察でした。

それにしても夏と冬で随分と毛が違ってるから印象も随分と違いますね?更には・・・夏毛は特に個体差なのか?黒い毛の範囲に違いがあって図鑑を見てもこれほど黒い毛の範囲が広い個体も珍しいくらいです。後足も尾もほぼ真っ黒ですからね~。
このところ野生動物達との貴重な出会いが続いています。先日のツキノワグマや黄色色素欠乏ヤマカガシ。そして今回の【ホンドテン】。(しかも運良く全て写真に納めることが出来ているのでこうしてご紹介する事が出来ています。)この先にはどんな出会いが待っているのかな?
2010年08月10日巣立ち雛のおねだり
秋田 足利 直哉
連日暑い日が続いている秋田です。暑気払いにと渓谷に出かけてみたものの思ったよりも水量が多かったことに驚いてしまいます。各地に短い時間にドッと降る局地的な雨の量が思いの外、多いようです。沢歩きなどをする前に事前にしっかり情報を収集して行動しましょう。
さて、今日取り上げるのは大潟で巡視していて一際大きな鳴き声を発している巣立ち雛です。林と水辺からそれぞれ1種取り上げてみました。
先ずは保護区内の防風林や公園などで大きな鳴き声を絶え間なく出し続けている【ヒヨドリ】の巣立ち雛です。
ただでさえ、鳴き声の大きな【ヒヨドリ】ですがこの時期、巣立ちを終えたものの未だ自分で餌を採るのが難しいらしい巣立ち雛が盛んに餌をおねだりするために一際大きな鳴き声をあげています。
近くに親鳥の姿があるなしに関わらず鳴き声をあげていますが、近くに姿を確認したときには一段ボリュームが上げて鳴きますからそれはもう・・・^^

【ヒヨドリ】の巣立ち雛達も必死なのでしょう。大きく大きく口を開いて餌をおねだりしています。
こうして口を開けて待っていてもなかなか親鳥は餌を持ってきてはくれないので自分から親鳥に向かって更に強烈におねだりしていました。もう身体は立派に親鳥並なのにこうした行動を見るとやはり幼さを感じますね。
次に水辺でのおねだりの光景です。
西部承水路を巡視していると【カンムリカイツブリ】の姿がよく目に付くのですが、この時期には鳴き声もよく耳にします。その声の主は決まって巣立ちを終えたばかりの雛達です。黒と白の縞模様をしていて一見して雛と解る彼らも最近は潜水を覚え、やや不器用ながらも一生懸命に潜水を繰り返します。しかしなかなか獲物を捕らえるのは難しいらしく・・・何度チャレンジしても餌が採れないと鳴き声をあげて親鳥におねだりします。

私が観察した限りでは3回の潜水を試みましたがどうやら獲物は獲得できなかったらしく・・・鳴き声をあげて親鳥に向かって行きました。何だか”泣きべそ”をかいているように見えたのは気のせいでしょうか??

潜水を試みて上手くいかなかった我が子に対して親鳥は寛容で、自分が捕らえた獲物のお裾分けをしていました。しかしこの後、身体が大きくなってきた雛にはまだまだ餌が足りないらしく間近でおねだりを始めました。
すると先ほどは寛容だった親鳥が掌を返したように冷たく距離をとって自分で採餌を始めました。この雛も暫くは当方にくれているような感じに見えましたが気を取り直し再び潜水を始めたときには思わず拍手を送っていました。
どちらの親鳥もまだまだ餌を捕らえるのが下手な我が子の面倒を見ながらもいつまでも甘えさせずに自立を促すような行動がみられました。親鳥達は自然界で生きて抜いてきた先輩として、生まれて間もない我が子に一日も早く成長し一人前になるようにアメとムチを使い分ける子育てをしているんですね。
さて、今日取り上げるのは大潟で巡視していて一際大きな鳴き声を発している巣立ち雛です。林と水辺からそれぞれ1種取り上げてみました。
先ずは保護区内の防風林や公園などで大きな鳴き声を絶え間なく出し続けている【ヒヨドリ】の巣立ち雛です。
ただでさえ、鳴き声の大きな【ヒヨドリ】ですがこの時期、巣立ちを終えたものの未だ自分で餌を採るのが難しいらしい巣立ち雛が盛んに餌をおねだりするために一際大きな鳴き声をあげています。
近くに親鳥の姿があるなしに関わらず鳴き声をあげていますが、近くに姿を確認したときには一段ボリュームが上げて鳴きますからそれはもう・・・^^

【ヒヨドリ】の巣立ち雛達も必死なのでしょう。大きく大きく口を開いて餌をおねだりしています。
こうして口を開けて待っていてもなかなか親鳥は餌を持ってきてはくれないので自分から親鳥に向かって更に強烈におねだりしていました。もう身体は立派に親鳥並なのにこうした行動を見るとやはり幼さを感じますね。
次に水辺でのおねだりの光景です。
西部承水路を巡視していると【カンムリカイツブリ】の姿がよく目に付くのですが、この時期には鳴き声もよく耳にします。その声の主は決まって巣立ちを終えたばかりの雛達です。黒と白の縞模様をしていて一見して雛と解る彼らも最近は潜水を覚え、やや不器用ながらも一生懸命に潜水を繰り返します。しかしなかなか獲物を捕らえるのは難しいらしく・・・何度チャレンジしても餌が採れないと鳴き声をあげて親鳥におねだりします。

私が観察した限りでは3回の潜水を試みましたがどうやら獲物は獲得できなかったらしく・・・鳴き声をあげて親鳥に向かって行きました。何だか”泣きべそ”をかいているように見えたのは気のせいでしょうか??

潜水を試みて上手くいかなかった我が子に対して親鳥は寛容で、自分が捕らえた獲物のお裾分けをしていました。しかしこの後、身体が大きくなってきた雛にはまだまだ餌が足りないらしく間近でおねだりを始めました。
すると先ほどは寛容だった親鳥が掌を返したように冷たく距離をとって自分で採餌を始めました。この雛も暫くは当方にくれているような感じに見えましたが気を取り直し再び潜水を始めたときには思わず拍手を送っていました。
どちらの親鳥もまだまだ餌を捕らえるのが下手な我が子の面倒を見ながらもいつまでも甘えさせずに自立を促すような行動がみられました。親鳥達は自然界で生きて抜いてきた先輩として、生まれて間もない我が子に一日も早く成長し一人前になるようにアメとムチを使い分ける子育てをしているんですね。
2010年08月09日開放的に・・・ (お知らせも)
秋田 足利 直哉
連日猛暑が続き、そろそろおしめりも欲しいと思っていたら・・・振り幅が大きな極端な天気ですね?現在の秋田市内はおしめり程度の雨ですがこれから強く降る地域もあるとのこと。充分にご注意なさって下さい。
今日の日記は連日の暑さが続いていた中での一コマから・・・

お馴染みの【アオサギ】が日光浴をしていました。
ギラギラと輝く太陽に向かって羽を広げお馴染みのポーズで日光浴をしていましたが、嘴は緩く開き・・・喉元を小刻みに振るわせていました。
どんな気持ちだったんでしょうかね??あとでマンガの一コマのように吹き出しを入れられるような写真を用意しました。皆さんそれぞれで何か台詞を入れてみて下さい。
何かイイ台詞が浮かびましたら「ご応募」お待ちいたして・・・・
っていうのは冗談ですけど・・^^
なんてこのまま終わっては申し訳が立たないので・・・
「応募」といえば・・・
現在、山形県酒田市にある猛禽類保護センターでは「施設の愛称」とイヌワシをモチーフにした「キャラクター」を募集しています。こちらはたくさんのご応募をお待ちしておりますので、皆様のアイディアどんどん送って下さい。詳しくはこちらをご覧下さい。
猛禽類保護センターHP
東北地方環境事務所HPの募集記事
今日の日記は連日の暑さが続いていた中での一コマから・・・

お馴染みの【アオサギ】が日光浴をしていました。
ギラギラと輝く太陽に向かって羽を広げお馴染みのポーズで日光浴をしていましたが、嘴は緩く開き・・・喉元を小刻みに振るわせていました。
どんな気持ちだったんでしょうかね??あとでマンガの一コマのように吹き出しを入れられるような写真を用意しました。皆さんそれぞれで何か台詞を入れてみて下さい。
何かイイ台詞が浮かびましたら「ご応募」お待ちいたして・・・・
っていうのは冗談ですけど・・^^
なんてこのまま終わっては申し訳が立たないので・・・
「応募」といえば・・・
現在、山形県酒田市にある猛禽類保護センターでは「施設の愛称」とイヌワシをモチーフにした「キャラクター」を募集しています。こちらはたくさんのご応募をお待ちしておりますので、皆様のアイディアどんどん送って下さい。詳しくはこちらをご覧下さい。
猛禽類保護センターHP
東北地方環境事務所HPの募集記事
2010年08月06日今年もオオハンゴンソウ防除活動実施
磐梯朝日国立公園 裏磐梯 星 彰
皆さん、こんにちは。
すっかり世間は夏休みモードに入ったようですが、私は今年も残念ながら夏休みはなさそうです…。夏休みがある学生がなんとも羨ましく感じる今日この頃です。
さて裏磐梯では、毎年8月上旬に特定外来生物であるオオハンゴンソウの防除活動を実施しています。今年も8月5日に関係機関が集まり、五色沼自然探勝路のオオハンゴンソウの刈り取り作業をおこないました。今回は昨年に比べ若干人数は減ったものの、総勢51名でオオハンゴンソウの防除活動に取り組みました。
昨年の記事にもあるように、オオハンゴンソウは北アメリカ原産の植物で、明治中頃に園芸用に導入され、現在では日本各地に分布し在来生物の存在を脅かしています。そのため、全国的に大規模な駆除や防除活動が行われています。

開会式の様子

刈り取り作業はいくつかの班に分かれておこないました。
歩道から見えるところにあるものは楽に刈り取れるのですが、場所によっては藪の中に入らなければならないところもあり一苦労です。
夏休みでもあることから、探勝路を行き交い人も多く、作業をしていると「ご苦労様」や「頑張ってください」と労いの言葉をかけてくださる方も多く、とてもやりがいを感じました。

今日の成果です。袋にして全部で22袋回収しました。
たった1時間半ほどでこれだけの量を刈り取れたのは、大勢の参加者方のおかげです。
大変暑い中の作業でしたが、参加してくださった皆様お疲れ様でした。ありがとうございます。
また、8月下旬にも裏磐梯地区パークボランティアのみで防除活動をおこなう予定です。
すっかり世間は夏休みモードに入ったようですが、私は今年も残念ながら夏休みはなさそうです…。夏休みがある学生がなんとも羨ましく感じる今日この頃です。
さて裏磐梯では、毎年8月上旬に特定外来生物であるオオハンゴンソウの防除活動を実施しています。今年も8月5日に関係機関が集まり、五色沼自然探勝路のオオハンゴンソウの刈り取り作業をおこないました。今回は昨年に比べ若干人数は減ったものの、総勢51名でオオハンゴンソウの防除活動に取り組みました。
昨年の記事にもあるように、オオハンゴンソウは北アメリカ原産の植物で、明治中頃に園芸用に導入され、現在では日本各地に分布し在来生物の存在を脅かしています。そのため、全国的に大規模な駆除や防除活動が行われています。
開会式の様子
刈り取り作業はいくつかの班に分かれておこないました。
歩道から見えるところにあるものは楽に刈り取れるのですが、場所によっては藪の中に入らなければならないところもあり一苦労です。
夏休みでもあることから、探勝路を行き交い人も多く、作業をしていると「ご苦労様」や「頑張ってください」と労いの言葉をかけてくださる方も多く、とてもやりがいを感じました。
今日の成果です。袋にして全部で22袋回収しました。
たった1時間半ほどでこれだけの量を刈り取れたのは、大勢の参加者方のおかげです。
大変暑い中の作業でしたが、参加してくださった皆様お疲れ様でした。ありがとうございます。
また、8月下旬にも裏磐梯地区パークボランティアのみで防除活動をおこなう予定です。
2010年08月06日ビンズイ 初めての(?)お散歩
秋田 足利 直哉
昨日は47都道府県の県庁所在地すべてで最高気温が30度以上という暑い暑い一日だったそうですが今日も昨日に負けず劣らず暑いですね?秋田でも最高気温35度以上の猛暑日になったもようです。
今日取り上げるのは、森吉の林道で見かけた幼鳥のお話し。私の記憶が確かならば・・・この野鳥を取り上げるのは初めてです。
森吉の中でもトングトレイルコースへと繋がる登山口へ向かう林道を散歩している一羽の野鳥を見かけました。大きさはセキレイくらいか?もう少し大きいかな?と言うのが第一印象です。

見かけた野鳥はこちら!【ビンズイ】です。どうやら羽の感じからして幼いように見えます。

じっくり見ると確かに幼鳥のようです。そして先ほどの第一印象で実際のサイズよりも大きめに見えたのは散歩しながら時々羽繕いをしていたのですがその時に胸から腹にかけての羽を膨らませていたのが原因のようでした。別の写真では頭だけが異様に小さく見えたほどです・・・。
一般に幼鳥の中にはまだまだ警戒することを知らないためか?意外に近くで観察できることがありますが・・・この幼鳥もその類でした。散歩&羽繕いを観察していると私に気付いたのか飛び去ってしまいました。が・・・どういう訳か?ふわっと翻って私の近くへやって来て止まりました。何という幸運でしょうか?
その後もマイペースで散歩と羽繕いを繰り返します。最後には近くの枝に止まって羽繕いをし、鳴き声も披露してくれました。
この【ビンズイ】に限らず幼鳥たちは初めて見る外の世界にワクワクしているんでしょうね?しかし外の世界にはキケンもイッパイ。徐々に警戒心も強くなってなかなかお目に掛かる機会も無くなっていくんでしょうけど・・・
【ビンズイ】と言えば・・・八幡平あたりで繁殖している様子を見ると背丈の低い樹ばかりの明るい場所を好んでいるように思っていました。森吉でも鬱蒼としたブナの森よりはモロビ(オオシラビソの地方名)の疎林を好んでいるように感じていましたが、この幼鳥がいたのはブナの森で決して明るいとは言えないような場所でした。
この様な思い込みをしないように・・・しないようにと思ってはいるのですが実際のところなかなか・・・。徐々に固くなってきた頭を柔らかく保たないと・・・ね??
今日取り上げるのは、森吉の林道で見かけた幼鳥のお話し。私の記憶が確かならば・・・この野鳥を取り上げるのは初めてです。
森吉の中でもトングトレイルコースへと繋がる登山口へ向かう林道を散歩している一羽の野鳥を見かけました。大きさはセキレイくらいか?もう少し大きいかな?と言うのが第一印象です。

見かけた野鳥はこちら!【ビンズイ】です。どうやら羽の感じからして幼いように見えます。

じっくり見ると確かに幼鳥のようです。そして先ほどの第一印象で実際のサイズよりも大きめに見えたのは散歩しながら時々羽繕いをしていたのですがその時に胸から腹にかけての羽を膨らませていたのが原因のようでした。別の写真では頭だけが異様に小さく見えたほどです・・・。
一般に幼鳥の中にはまだまだ警戒することを知らないためか?意外に近くで観察できることがありますが・・・この幼鳥もその類でした。散歩&羽繕いを観察していると私に気付いたのか飛び去ってしまいました。が・・・どういう訳か?ふわっと翻って私の近くへやって来て止まりました。何という幸運でしょうか?
その後もマイペースで散歩と羽繕いを繰り返します。最後には近くの枝に止まって羽繕いをし、鳴き声も披露してくれました。
この【ビンズイ】に限らず幼鳥たちは初めて見る外の世界にワクワクしているんでしょうね?しかし外の世界にはキケンもイッパイ。徐々に警戒心も強くなってなかなかお目に掛かる機会も無くなっていくんでしょうけど・・・
【ビンズイ】と言えば・・・八幡平あたりで繁殖している様子を見ると背丈の低い樹ばかりの明るい場所を好んでいるように思っていました。森吉でも鬱蒼としたブナの森よりはモロビ(オオシラビソの地方名)の疎林を好んでいるように感じていましたが、この幼鳥がいたのはブナの森で決して明るいとは言えないような場所でした。
この様な思い込みをしないように・・・しないようにと思ってはいるのですが実際のところなかなか・・・。徐々に固くなってきた頭を柔らかく保たないと・・・ね??
2010年08月06日月山巡視(岩根沢口~肘折口へ)
磐梯朝日国立公園 羽黒 佐々木 大樹
8月4日~5日に月山に巡視に行ってきました。
月山といえば、羽黒口、湯殿山口、姥沢口からの利用者がとても賑わっておりますが、今回は岩根沢口から入山して月山に登り、山頂小屋に泊まりました。
小屋ではご主人の芳賀さんが歓迎してくれました。
翌日5日は肘折口へと下山しました。

ミヤマリンドウ まるで地面に星が輝いているようでした。

月山から肘折口に向かったところには、チングルマが群生していました。
チングルマといえば、6月下旬の初夏の花ですが、今の時期でもたくさん咲いていました。
月山は今の時期でも雪渓が多く残っているので、雪渓が融けてからようやく花を咲かせる為、このような景色が8月でも見られます。

念仏ヶ原の池塘です。
岩根沢口、肘折口共に人が少なくルートもとても長い上級者向けのコースですが、メインルートとは全く違う表情の月山を見ることができます。
今回は天気も良くて、本当に素晴らしい表情の月山を見ることができました。
メインルートも良いですが、岩根沢口、肘折口のような人の少ないルートもおすすめです。足に自信がある方は是非チャンレンジしてみてください。
月山といえば、羽黒口、湯殿山口、姥沢口からの利用者がとても賑わっておりますが、今回は岩根沢口から入山して月山に登り、山頂小屋に泊まりました。
小屋ではご主人の芳賀さんが歓迎してくれました。
翌日5日は肘折口へと下山しました。
ミヤマリンドウ まるで地面に星が輝いているようでした。
月山から肘折口に向かったところには、チングルマが群生していました。
チングルマといえば、6月下旬の初夏の花ですが、今の時期でもたくさん咲いていました。
月山は今の時期でも雪渓が多く残っているので、雪渓が融けてからようやく花を咲かせる為、このような景色が8月でも見られます。
念仏ヶ原の池塘です。
岩根沢口、肘折口共に人が少なくルートもとても長い上級者向けのコースですが、メインルートとは全く違う表情の月山を見ることができます。
今回は天気も良くて、本当に素晴らしい表情の月山を見ることができました。
メインルートも良いですが、岩根沢口、肘折口のような人の少ないルートもおすすめです。足に自信がある方は是非チャンレンジしてみてください。
2010年08月05日ヤマカガシ 黄色色素欠乏事例
秋田 足利 直哉
暑い日が続きます。例年竿灯祭りの期間中は天気の心配をしていなければならないのですが今年は全く心配要りません。むしろ暑すぎて夜なのに熱中症の心配が必要です。
竿灯は夜空を彩る光の稲穂ですが田んぼの稲穂も出穂し徐々に膨らみ始めました。暑い中にも少しずつ秋の気配を感じられる季節でもあります。
さて、今日はタイトル通り【ヤマカガシ】を取り上げます。ヘビが苦手な方、申し訳ございません。
先日、森吉での巡視を終え事務所へ戻るべく車を走らせていると道路を横断中のヘビを見つけました。

そのヘビがこの【ヤマカガシ】です。パッと見、全体の雰囲気は【ヤマカガシ】なのですが・・・ちょっと普段見るのとは違っていました。
普通、【ヤマカガシ】は首の回りに黄色い模様があったり体中に赤い模様がありますが、この個体にはそれがありません。図鑑などに掲載されている「黄色色素の欠乏した個体」と酷似しています。
近くまで行って上から観察してみたい衝動に駆られましたが【ヤマカガシ】を脅かすのはいけません!!どうにか写真に納めようと車から身を乗り出して撮影しましたが【ヤマカガシ】は間もなく道路を横断し終えようとしています・・・。

【ヤマカガシ】に「待って」と言ったところで待ってくれるはずもありません・・・。チョロチョロと舌を出しながらヤブの中へと消えていきました。
一段落して「あぁあ・・もっと見たかったな~」と思いながらも貴重な観察事例だったなと得した気持ちになって事務所に戻りました。
撮影した写真も見てもう一つ気付いたことがあります。ご存じの方もいるかとは思いますが・・・写真の【ヤマカガシ】の舌先をよく見て下さい。2股に分かれています。私はこの事実を知らなかったのでもう一つ得した気分になった観察でした。
図鑑などによれば【ヤマカガシ】はオタマジャクシなどを好んで食べるそうですがそうした小さな生物を捕らえるときにこの2股に分かれた舌先が便利なのかも知れませんね??
竿灯は夜空を彩る光の稲穂ですが田んぼの稲穂も出穂し徐々に膨らみ始めました。暑い中にも少しずつ秋の気配を感じられる季節でもあります。
さて、今日はタイトル通り【ヤマカガシ】を取り上げます。ヘビが苦手な方、申し訳ございません。
先日、森吉での巡視を終え事務所へ戻るべく車を走らせていると道路を横断中のヘビを見つけました。

そのヘビがこの【ヤマカガシ】です。パッと見、全体の雰囲気は【ヤマカガシ】なのですが・・・ちょっと普段見るのとは違っていました。
普通、【ヤマカガシ】は首の回りに黄色い模様があったり体中に赤い模様がありますが、この個体にはそれがありません。図鑑などに掲載されている「黄色色素の欠乏した個体」と酷似しています。
近くまで行って上から観察してみたい衝動に駆られましたが【ヤマカガシ】を脅かすのはいけません!!どうにか写真に納めようと車から身を乗り出して撮影しましたが【ヤマカガシ】は間もなく道路を横断し終えようとしています・・・。

【ヤマカガシ】に「待って」と言ったところで待ってくれるはずもありません・・・。チョロチョロと舌を出しながらヤブの中へと消えていきました。
一段落して「あぁあ・・もっと見たかったな~」と思いながらも貴重な観察事例だったなと得した気持ちになって事務所に戻りました。
撮影した写真も見てもう一つ気付いたことがあります。ご存じの方もいるかとは思いますが・・・写真の【ヤマカガシ】の舌先をよく見て下さい。2股に分かれています。私はこの事実を知らなかったのでもう一つ得した気分になった観察でした。
図鑑などによれば【ヤマカガシ】はオタマジャクシなどを好んで食べるそうですがそうした小さな生物を捕らえるときにこの2股に分かれた舌先が便利なのかも知れませんね??


今日は、盛夏の塒入りの様子をお伝えします。
先日は、「サギ集う」と題して紹介しましたが、夕暮れは、葭原のあちこちから、セッカやカワラヒワ、ツバメ、スズメなどの無数の鳴き声で溢れかえっていました。写真からはその声は聞こえてきませんが、冬のマガン・ヒシクイの塒入りとは違って、涼味満点です。
サギたちは前回同様にフトイを足場にまったりし、周りの小鳥たちの合唱を聞いているかのようにも見えます。
涼しい風と心地よい声、大きなゆりかごのようです。
盛夏の塒入りといいましたが、セッカやツバメは繁殖を終え、若とともに通過点、宿場として利用しているのでしょうが、夏と秋の交差点の蕪栗沼も魅力を感じます。後1ヶ月ちょっとすれば、マガンの第1陣が訪れます。その前に体感してみてはいかがでしょうか?